突然、何百万もの税金を納めてくださいなどと言われたら誰しも困るだろう。そうならないよう、納税しなければいけない金額は早めに把握しておきたいものです。
その一つが納税予測。くわしくは会計・決済・確定申告マニュアルの「2-2-1 納税予測」をご一読頂きたいですが、ポイントは月次決算を行っておくこと。それも大きなズレがないというレベルで素早く行うのが大事です。そうすると納税額が早めに算定でき、余裕をもって対応できるようになります。
また、節税というのも経営者にとっては意識したくなる点でしょう。会計・決済・確定申告マニュアルの「2-2-2 節税対策」に解説があるので合わせて読んで頂きたいのですが、節税対策とは、税法の知識をフル活用して納税額を安くすることで、脱税行為を行うわけではありません。こちらも、とにかく早め早めに動くことで、税額を抑えられることが多いのです。例えば、古くなった試算の償却耐用年数の見直しや、すでに手放している車や機材などが固定資産台帳にのっていれば除却損失・売却損失を行うなど。
決算前で多忙な時にはこのような点は見落としがちなので、時間に余裕のある時に専門家に聞いて対策を進めるようにしましょう。