事業の見通し の欄
G 売上高
この欄の中でもっとも難しいところは売上高の金額の記入です。売上高を無理矢理大きく書いて、たくさん利益が出るように書く方がいらっしゃいます。これは好ましくありません。
あなたが実際に予定している売上高、実現可能な売上高を記入します。
売上、売上原価、経費の記載例 のように売上の計算式は必ず書きましょう。さらに計算式の根拠となる会社の資料や注文請書などがあると望ましいです。
H 人件費
個人事業で始められる方は、従業員へのお給料だけを記入します。
法人で始められる方は、自分のお給料と従業員のお給料の合計を記入します。
I その他
まず予想される月々の経費を書き出してみましょう。
交通費・消耗品費・水道光熱費・通信費…
色々な経費がかかることが予想されますよね。
ここにはそれらの合計金額を記入します。
J 売上、売上原価、経費の記載例
〈創業当初〉
①売上高(日曜定休)
昼(月~土)900円×25席×0.8回転×26日=46万円
夜(月~木)3,500円×25席×0.8回転×18日=126万円
(金、土)3,500円×25席×1.2回転×8日=84万円
②原価率 35%(勤務時の経験から)
③人件費
従業員1人20万円
専従者1人(妻)10万円
アルバイト4人(1日延べ14時間)
時給800円×14時間/日×26日=30万円
家賃20万円
支払利息 700万円×年○.○%÷12カ月=2万円
その他光熱費、宣伝広告費等 50万円
〈軌道に乗った後〉
①創業時の1.3倍は可能(勤務時の経験から)
②当初の原価率を採用
③人件費 従業員1人増 18万円増
その他諸経費 10万円増
記入にあたって
書き方が分からない、あるいは面倒くさいという理由で、専門業者に代書を依頼する方がいます。公庫の面談員は、他人に依頼して作られた書類かどうか、すぐに分かります。どうしても書き方がわからなくて埋まらないところがある場合は、そこは書かなくても大丈夫です。
まずは皆さんが一生懸命ご自分で考えることが大事です。
そして一生懸命考えたことは公庫にも伝わります。
これらの書類は必ず自分で書くようにしましょう。