社債とは、会社法の規定により会社が行う割当で発生する、当該会社を債務者とする金銭債権である。募集社債に関する事項の決定についての定めに従い、償還されるものを示している。簡単に言えば、会社の公衆に対する借金といえるだろう。
この社債は株式会社に限らず、持分会社(合名会社、合資会社、合同会社)でも発行することが可能だ。社債は会社にとっての負債(借金)なので、株式とは異なり償還期限に社債を償還しなければならず、また利息を払う必要も生じる。
株式会社の社債発行は、取締役決議によって行われる。しかし取締役不設置会社では特段の規定がないため、定款に別段の定めがある場合を除いては取締役(2人以上いる場合は過半数)の決定となるのだ。ただし決定について、代表取締役など特定の取締役に委任することも可能である。