将来予測と要因推測によるアイデア発見法(一例)
「風が吹けば桶屋が儲かる」を見ならう
前述のように、既存の事業を改良する観点から事業アイデアを考える方法もあれば、社会の変化を題材に発想する方法もある。つまりは世の中の先の先を追うことで、新しさにたどりつく方法といえるだろう。
こんな話をご存じだろうか?
「風が吹けば桶屋が儲かる」
社会や市場に変化が起こり、その変化が新たな規範として定着し始めると、それに伴ってまた新たな変化が起きる。そのためその先を予測すれば、新しいアイデアに到達するという逸話である。
現代の事例で説明すれば、「パソコンが個人単位にまで普及したから、自分もパソコンを製造しよう」は不正解。図の矢印に沿って見てもらえばわかるように、その先、その先と考えを進めることが大切だ。
私たちの周辺には、山のように変化のタネが存在している。その中から関心のある事柄を選び、変化のその先を考えていけば良いのである。
成功事業の要因を探り、別の事業アイデアを
一方、成功している事業や現在の社会情勢を見て、反対に「それはなぜできたのか、なぜ起きたのか」と要因をたぐることにより、アイデアの元となるニーズを発見することもできる。そのニーズにもとづいて、既存事業とは別の切り口を探していくことも可能なのだ。
頭の中で、時計を進めたり戻したり・・・。そうやって、発想を広げていくのである。
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