事業計画で重要な要素の一つが数値計算だ。どの程度の規模のビジネスを考えているのか、数字を出せば明確になる。重要なのは複数のケースを想定しているかどうかだ。
下記の2つの図を用意したが、伝えたいことはどちらも同じで、
・最悪のケース
・ベースケース
・最良のケース
という3つのシナリオを示している。
重要なのは「最悪のケース」だ。事業計画を書く場合、どうしても楽観的な予測・希望的観測が入りがちで、上手くいかない場合やリスクをあまり考慮していない計画になりがちだ。しかし、往々にして事業は思いとおりにはいかない。
そうした場合、どこまで「悪い」シナリオを検討できているかで、その事業が許容できるリスクが明確になる。簡単にいうと「最悪のケースでどこまで耐えられるか」ということだ。事業というのは継続性が重視される。
どんなに素晴らしい計画でも、最初の躓きで継続できなくなってしまっては、やり直しようもない。よって、「最悪のケース」を想定して事業がどの程度先まで続けられるかを明確にしておきたい。
例えば、1年間は最悪ケースでも事業が継続できるとすれば、その1年間は事業戦略の見直しや製品の作り直しなどに挑戦できる。製品の作り直しに3カ月かかるとして、その期間に耐えられるかどうかを事前にシミュレートしておくべきである。
数値計画: 売上・粗利シミュレーションの例
売上シナリオの例
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