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課題・悩み
親が<商品の良さを伝えたい>という思いのもと、非営利で商品を販売する店を運営しています。
非営利だからこそ、原価に少し毛が生えたほどの価格でしか売っていないので、商売にはなってない状態です。
もちろん親がそれで良いのなら問題はありませんが、私は昔から起業したいという夢があるので、小さいお店を大きくしたいと考えています。
イメージとしてはインターネット等での販売をメインに考えており、ゆくゆくは立派な店舗を建てたいと考えています。
知識がないため、この案に対するプロの方のお話を聞きたいです。よろしくお願いいたします。
回答:価格ではなく「価値」をしっかりと伝えましょう。
質問者様のご相談内容から
「親の事業がビジネスになっておらず、質問者様の起業という夢を実現するために、一緒に販売方法を考えていきたい」
ということで回答させていただきますね。
起業する上でまず大切なこととは一体なんだと思いますか?
お金?ヒト?・・・、実は「夢」です。
夢はたいていの方にとって実現したいことですよね。
ヒトは実現したいことに向かっては、少々のしんどいことでも継続して努力をすることができるからだと私は考えています。
そう考えると質問者様の起業という夢に向かってはまず頑張っていけそうですね!
さあ、そこからです。何が必要か?
まずは親御さんへの説得が必要かと思います。
そもそも仕事を大きく広げなかったことはなぜなのか?もしかすると何か他の想いや理由があったかもしれません。
私の経験で、こういうケースでは「子供に苦労をかけることが怖かった・・・」とおっしゃる方が多いのも事実です。
お店という業態は小売業と言いますが、資金調達の方法、仕入の方法、集客の方法、売価の方法、しいてはお店番をしないといけないなど様々な課題を解決していかなくてはなりません。
一度お店を出してしまえばその手間たるや大変なことと思います。
そういった苦労を自分の子供には追わせたくない・・・と思う小売業の店主を私は多く見てきました。
その点、質問者様のお考えでは「まずはインターネット販売で進めて、将来は店舗」と堅実な姿が見受けられます。
ここでインターネット販売の留意点をお伝えしておきます。
インターネット販売の魅力は、
- 情報の修正・変更がリアルタイムでできるため、修正コストが少なく済むこと
- 情報伝達が幅広くかつ無料で公開できるため、一度WEBに出せば世界中に周知ができること
などが考えられますが、一方で、「周知から認識につなげることが難しい」ことが大きな課題です。
これらから、インターネットに関しても、
- まずは小さく立ち上げて進めること。
- 考えていることを丁寧にWEB上で伝えること
- 口コミなどをうまく使い信用を増やしていくこと
これが、遠回りですが近道になるかと思います。
あとは、売価設定が気になります。
仕入値もわかりませんが、このような商材を認知させるためには決して価格での訴求方法をしてはいけないと考えます。
価格ではなく「価値」をしっかりと伝えましょう。
最後に「お店の色」を創りましょう。
お店の色とは「個性」のことです。
どんな人に買ってもらいたいのか?どんな用途で使ってもらいたいのか?どんなふうに伝えたいのか?などを考えてみてください。
このお店の色を創ってからでも、遅くはありません。
なぜなら、お店を立ち上げてからは「お店の色」を創る時間はありませんから・・・。
質問者様の想いがお母様に伝わり、起業として進めることができる第一歩となれば幸いです。
あせらず、自分のペースで構想を進めてみてください。応援しています!