起業・経営FAQ:下請けを卒業したい

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

下請けで刃物製品やナイフを作っています。
下請けを卒業してこの経験を生かし自分達で包丁などの新製品を作って、売りたいと思っているのですが、どのようにやっていけばよいでしょうか?

回答

現状はどのような状況なのか、検討してみる必要があると思います。

まず下請けのメリット・デメリットについて、考えられたことはございますか?
【メリット】
・少なからず注文があるということ
・作った製品に関しては流通網など先方で対応してもらえること
【デメリット】
・価格設定が難しく、最終的には請け負った先方の言いなりになってしまいがち
・自社ブランドを構築することが非常に難しいこと
自社製品の場合
【メリット】
・下請けと比べて価格設定が自由になり利益幅が高くなること
・自社にとっての得意分野を前面に出して、自由な製品開発が可能なこと
【デメリット】
・製品の流通網の確保が非常に困難なこと
・大きな企業と競争しなければならないこと(今までのクライアントが競合になる)

以上のように考えると、どちらにもメリット・デメリットが生じることが分かると思います。
通常スタートアップ時の企業の場合によく行う方法としては、「製品の差別化」です。自社にしかない強みをアピールすることにより、価格競争に陥ることを最小限にとどめることができます。
また流通網としては、ネットによる顧客への販売を利用することが良いかもしれませんがそれなりに費用がかかります。近年ですと、ブログを用いたり、
SNSを通じて、クチコミで広げる方法も検討の余地ありです。
価格に関しては、高付加価値の商品を制作すると思いますので、多少高くても良いと思います。
どのような人がターゲット層なのかによっても商品ラインが異なってくると思います。
以上を考えてみると、自分の包丁はどのような年齢層(あるいはライフスタイルなど)の方に使ってもらいたいのかを明確にし、その方々にあった製品を提供することが重要です。そしてその製品が他社の製品と比べても差別化のある製品になることが重要です。

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