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課題・悩み
現在、新規顧客の集客に取り組んでいます。
顧客にリーチする方法として、メールマーケティングをしたいです。
Google検索で探したメーリングリストを利用して、営業メールを送ることは可能でしょうか?
回答:同意を得ていないということになるので、基本的にはメールを送らない方が良いでしょう。
小西 薫(こにし かおる) / 株式会社ニコプロダクション
【UI/UXデザイン】を専門に、webにおけるマーケティング、ビジネスモデル構築に特化したアドバイザーです。販売促進や新規事業立ち上げにおいても支援が可能です。
ご質問の内容は、「特定電子メール法」という法律に関係しています。
この法律は、営利を目的とする企業や個人が広告または宣伝を目的に電子メールを送信する際のルールを定めたもので、迷惑メールを規制するためのものです。
この法律に違反すると、消費者庁や総務省から措置命令が出されたり、刑事罰として懲役や罰金が科せられたりする可能性がありますので、注意が必要です。
そのため、事業を長く継続していきたいとお考えの場合は、メールマーケティングを行う際、以下の3つのポイントを守るようにしてください。
- メール配信前にオプトイン(同意)を得る
- メルマガ内でオプトアウト(配信停止)方法を明確にする
- メルマガ配信で必要な情報を表示する
①メール配信前にオプトイン(同意)を得る
メールマガジンやキャンペーン告知などの広告・宣伝メールを送る場合には、必ず受信者の同意を得ている必要があります。同意を得る方法としては、申し込みフォームにチェックボックスを設置したり、プライバシーポリシーを明示したりするなどの方法があります。
お問い合わせフォーム営業という方法もありますが、Google検索などで自分で探し出したメーリングリストに対しては、同意を得ていないということになりますので、基本的にはメールを送らない方が良いです。
②メルマガ内でオプトアウト(配信停止)方法を明確にする
オプトインを得た宛先へメールを送っていても、受信者が配信停止を希望した場合にはそれ以降のメールの配信は禁止となります。そのため、メール内に配信停止のURLや、受信拒否を通知するための連絡先を必ず記載する必要があります。配信停止の方法は、分かりやすく簡単にできるように設定しないとクレームの対象になりますので、注意してください。
③メルマガ配信で必要な情報を表示する
メールには、送信者の氏名または名称及び住所、問い合わせ先(電話番号、メールアドレス等)を必ず記載する必要があります。これらの情報がないと、受信者が送信者を特定できないため、迷惑メールとして扱われます。
以上の3つのポイントをご確認いただき、ぜひ健全なメールマーケティングを行ってください。
メールマーケティングに関する法律の詳細は、総務省のウェブサイトやメールマーケティングの専門サイトなどが参考になります。