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課題・悩み
自立・介護支援を目的とした住宅改修の設計・コーディネートを事業を立ち上げたいです。具体的には福祉住環境のトータル的な支援です。
わかりやすい説明と改修だけに拘らない提案、地元に根ざしたアフターフォローで他社との差別化を図っています。
ターゲットは現在、介護対象者・その家族、将来介護が必要になる人と考え、顧客を開拓するため居宅介護支援事業所を訪問しています。
しかし在宅介護の理想と現実に大きなギャップがあり、なかなか販路開拓につながりません。
回答
創業期の営業活動で注意すべき点から解説します。
キーワードは「今、ある経営資源を最大限に活用して売上につなげる事」です。
ネックになってくるのが「創業理念」とのギャップであり、思い悩む創業者が多くみられます。
「福祉」という事業の柱と合わせて「店舗コーディネート」という事業の柱(収入源)を確保しておくことはいかがでしょうか。
また、中心事業が軌道に乗るまでリスク分散しておく事が創業期のコツと言えます。
近年、介護保険制度が導入され、その総費用は5兆円を越える一大産業となってきました。
「住宅改修」も在宅サービスメニューの項目に含まれ、市場規模としては拡大していく事が推測できます。
しかし、住宅改修工事は採算面で厳しい、要介護者の個別開拓は非効率という声がまだまだ多くあるのが現状です。
「介護保険サービス」という大きな仕組みの中で「改修の設計・コーディーネート」サービス単体の事業運営は厳しいと言わざるを得ません。よって、「介護保険サービス提供事業者」とのタイアップは良い営業活動であると思います。
なお、地方公共団体が推進する「介護予防、地域支え合い事業」中の「住宅改修支援事業」についても押さえておきましょう。