- 目次 -
課題・悩み
中国の安い衣料品を仕入れてネット上で販売する会社のFCに入り、起業しようか悩んでいます。ネット販売は初心者です。低価格の衣料品の仕入れ販売事業は、本業としてやっていけますか?
回答:価格競争になるので、本業としてやっていくのは難しいでしょう。
森口 智志(もりぐち さとし) / 有限会社アダプト
FCサイトやネットショップ起業を成功させるために、IT技術と経営力を高めることが大切です。起業時だけでなく、事業を持続させるノウハウをもつアドバイザーです。
事業の将来性で考えると、本業としてやっていくのは難しいでしょう。副業として起業するのがおすすめです。ネットショップは仕入れ以外にも、モールでの出品方法や配送業者との付き合い方、お客さんへの対応方法などがあります。これらをすべて最初から一人で構築するのは大変です。アドバイスを受けたいのであれば、FCに入ると有利になるでしょう。
本業として起業する場合は、自身の人件費を見積もらないと継続できません。低価格の衣料品の仕入れ販売は、利益を出すのが大変です。仕入れた商材に独占販売できるような契約がない場合、必ず価格競争になります。またネットショップでは、どんな商品が売れるのか予測が難しいです。
一般的にネットショップで服飾雑貨のジャンルでは、
(仕入れ+送料+モール手数料+広告費など)が、売上の75%以下であれば上出来です。
25万円ほしいなら、月に100万円以上の売上が必要です。
50万円ほしいなら、月に200万円以上の売上が必要です。
しかし、出荷や顧客対応までを一人でやって200万の売上をだすのは厳しいでしょう。そうすると、スタッフを雇わなければなりません。
薄利多売型のビジネスは、「効率的な」仕入れや商品ページ作成、出荷フローなどが必要です。他に何か独自の強みがあるなら別ですが、そうでなければ本業として参入するのはリスクが大きいように思います。