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Q.外国企業の日本代表について
外国企業あるいは団体の日本代表となる場合、どのように進めればよいのかアドバイスをお願いします。
A.回答
第一に、日本側の注意点は、以下のとおりです:
[1] 外国企業あるいは団体(以下、「外国企業」)の日本市場への関心度の高さを評価しましょう。外国企業がどこまで費用負担をしてくれるのか、が評価ポイントです。これにより、駐在事務所でよいのか、法人でよいのか、あるいは総代理店でよいのかを見極めます。
[2] 外国企業の製品あるいはサービスが日本市場で需要が見込めるか否かを評価しましょう。これにより、日本側での販売活動のしやすさを見極めます。
[3] 外国企業との契約は、独占契約がよいでしょう。これにより、日本での販売活動がしやすくなります。
[4] 日本側(貴方)のスキルセット(営業スキルと業務スキル、および語学スキル)が相当のレベルを持っているか否かを見極めましょう。これは外国企業へのアピールになりますし、しいては両者の信用・信頼関係構築にもなります。
第二に、外国企業の日本市場参入スタイルは、以下のとおりです:
[1] 法人
[2] 支店
[3] 駐在事務所
[4] 代理店(自分で国内に会社を設立、外国企業と代理店契約する)
このうちのどれにするかは、注意および検討を要します。
第三に、日本側の典型的な仕事は、以下のとおりです:
[1] 外国企業の顧客、販売代理店、特約店の発掘
[2] 本国(外国企業の所在国)への日本人投資家の発掘
[3] 技術展示会、国際見本市、等への参加
[4] 政府機関、各種団体との人脈構築
[5] 外国企業とのコミュニケーション
[6] 外国企業への事業報告(報告書作成)
[7] 日本円(現金)の調達
[8] 情報管理
第四に、日本側の経営上の注意点は、以下のとおりです:
[1] 生活費:日本支社設立後、売上ゼロの間生活できるお金の事。
[2] 日銭:売上ゼロが続く場合、生活費あるいは運転資金を補うお金の事。
[3] 市場:サービス(あるいは製品)の市場規模および機会(顧客)の事。
[4] 資金:事業を運営するお金の事。
[5] チーム:事業を運営する組織(人脈も含む)の事。
[6] 起業家資質:以下は、典型的なものです。
・粘り強さ
・情熱
・自立心
・喜々として主導権を握る
・喜々としてリスクを取る
・一生懸命働く
・創造力
以上、6項目は時間の経過と共に量的に増減します。すなわち、減少した場合に継ぎ足す事が経営である、と言っても過言ではなく、継ぎ足す事ができるか否かが成功の鍵となります。