中国でビジネスを始める際の注意点

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

中国で中国人向けのビジネスを行いたいと考えています。中国でビジネスを始める際の注意点をアドバイスいただけますか。

回答

中国でビジネスを始める際の注意点についてお答えします。

「直接投資の種類」
会社の形態には、独資、合弁、合作の3種類があります。
1)独資は100%外国資本の会社で、中国の出資者を持ちません。
2)合弁は外国企業と中国企業とが共同出資し設立した会社です。
3)合作は外国企業と中国企業が共同出資して設立した会社で、取り決めた期間内ですべてを契約で決めるものです。

各地方政府は外資受け入れに熱心なので、一般的に日本企業の進出を歓迎してくれます。開発区の管理委員会では日本語も使えるので、そこを通して会社設立事務手続きを代行してもらうのが一番簡単です。
管理委員会に適切な書類さえ提出すれば2週間ぐらいで「批准書」と呼ばれる許可証をもらえます。

「中国の銀行について」
中国本土で商売するには人民元が必ず必要となります。規制緩和のため外資系銀行でも少しずつ人民元を取り扱えるようになってきましたが、完全な自由化までにはもう少し時間がかかります。

「外貨預金」
原則として進出した地域でしかできません。上海では人民元を取り扱える日本の銀行もたくさんありますので、中国の銀行と日本の銀行を使い分けるよう検討してみてはいかがでしょうか。

「契約について」
土地の購入から借地契約に続いて工場の建設、設備の購入など、数え切れないほどの契約を結ばなくてはいけません。中国でそれらの契約をする際に気をつけることは、見積書をそのまま受け入れるのでなく、その内容と価格について必ず交渉することです。値引き交渉ができてこそ中国で成功します。 次に、契約を結ぶにあたり、履行と支払をうまく関係付けること。例えば、工場建設において出来高基準で支払うことはよくありますが、さらに何割かを完成後しばらくしてから支払うという条件にしておけば、相手の対応も変わってきます。もちろん、関係当局の許認可もその工事業者にさせましょう。
中国は人脈世界なので、パイプのある業者のほうが自前で申請するよりも安く、かつ早く許認可を取得できます。 中国の契約はお金を握っている者が強いのです。

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