Q.貿易相談:関税の計算方法
貨物を輸入するときに関税を支払わなければいけないと聞きました。関税はどのように計算するのでしょうか?
A.回答
貨物の輸入者は、貨物を陸揚げして保税地域に搬入した後、管轄する税関長に輸入(納税)申告をします。輸入申告を受けた税関は書類を審査し、貨物を検査し、関税等の納付を確認してから輸入を許可します。関税の納付は、輸入許可を受ける手続きに絶対必要なことなのです。
関税は、輸入申告時の貨物の価格または数量を基準として課せられます。
原則として関税と消費税等(5%=消費税4%+地方消費税1%)が課せられます。輸入貨物の価格を基準に課せられる関税を従価税、数量を基準に課せられる関税を従量税といいます。
1.従価税
もっとも一般的な関税率の形態で、輸入貨物のほとんどが従価税品です。通常は、CIF価格(貨物代金+運賃+保険料)が基準となり、輸入品の価格変動に応じて関税額も変化します。従価税は%で表示されます。
2.従量税
輸入品の個数、容積、重量等の数量を基準とし、価格の高低には関税額が影響されません。従量税率は数量当り円で表示されます。
3.混合税
従価税と従量税を組み合わせたものです。