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課題・悩み
御茶ノ水駅周辺でラーメン屋を経営しています。学生やサラリーマンがメインの顧客層です。
最近、物価が高くなり、食材の調達に苦労しています。このまま続くと値上げをしなくてはならないです。
値上げは他の競合店にお客さんを持って行かれる可能性が有り、できれば避けたいと考えています。
補助金を活用して、この状況を打破するきっかけにしたいと考えています。そこで、私が活用できそうな補助金について教えて欲しいです。
回答:国と東京都から出されている補助金について解説します。
宮野 太加士(みやの たかし) / アップアップシフト合同会社|ローリスク・ローコスト経営プロデュース
事業プロデューサーとして日本一売れているスーパー辛口ビールをはじめ35企業55ブランドのヒット事業に関わってきた宮野アドバイザー。補助金は難しい!と感じる経営者の皆さんに、補助金活用プロデュースをしています。
- (1)国の政策としての補助金
- (2)東京都政策としての飲食業向け補助金
2種類の補助金に絞って解説します。
まずは国の政策として行っている補助金について解説していきます。経済産業省は、新しいサービスや事業や事業拡大を目的とした様々な補助金を用意しています。
(1-1)売上を上げる・お客様を増やす・常連客を取り戻す販売促進戦略
小規模事業者持続化補助金(通常枠~特別枠 50万~250万円)
飲食店業への販売促進・販路開拓の取組みをサポートします。たとえば、Webサイト・SNS構築によるお客様への認知促進 ・販売促進 ・食の展示会出展
(1-2)飲食業からの多角化⇒通販事業参入による飲食接客業+通販事業とキャッシュポイントを増やす戦略
IT導入補助金
(1-3)メニュー力と食の強みを作る設備投資
ものづくり補助金
サービスの新事業を創出するために革新的な設備投資やサービスの開発をサポートします。
(例)瞬間冷結機導入による鮮度バツグンなメニュー提案と生産性・人件費効率化
補助額従業員数5人以下の場合、補助金額は100万~750万円になると考えられます。
(1-4)景気や集客に左右される飲食業からの多角化⇒食品工場によるセントラルキッチン化による配食給食・食材加工メーカーへの多角化戦略
事業再構築補助金
補助額の定めがありますが、決算内容により変動します。一般的に 少人数に対して400万~2000万円程度
東京都独自の補助金施策
(2-1)商店街起業・承継支援事業
都内商店街で新規開業又は既存事業の後継を行う中小小売商業者が開業等をするに当たり、店舗の新装又は改装及び設備導入等に要する経費の一部を助成します。
助成額 580万※開業等をする際に必要な店舗賃借料、内装・備品・広告費、実務研修受講費一部を助成
上記の補助金などが利用できると思われます。質問者様のお店が繁盛するよう願っております。