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課題・悩み
脱サラして、株式会社を立ち上げ、欧米向けの和食器ECサイトを始めました。今のところ従業員はおらず、自分一人で事業を回しています。元々、貿易関係の職に就いていたので事務作業は苦ではなく、商品のトレンドの理解・販売分析をしながら事業を進めています。
退職金の内の300万円を資本金として始めたのですが、開始から半年程度で黒字化が見えそうになっています。
さらに利益を上げるにあたって商品量を増やしたいと考えているのですが、それには資金が少なく、金融機関からの融資を受けたいと考えています。
この程度の期間の企業が金融機関から融資を受けることは可能なのでしょうか?
回答:戦略とプロセス次第では可能性があると感じています。
早坂 徳敏(はやさか のりとし) / 北海道 / 北海道の認定支援機関:ヒルトップファンディングG=合同会社事業計画+6次化BASE
北海道で活躍する早坂アドバイザーは銀行で融資担当をしていた経験から起業家の融資と資金調達をプロデュースしています。北海道で資金調達に困ったらぜひ早坂アドバイザーへ。
戦略とプロセス次第では可能性があると感じています。
融資に至るプロセスですが
- 先ず事業の目指すところはどこか
- この先も従業員を採用しない規模感で運営するのか
- 年商はいくらを目標にしていくのか
これにより金融機関への戦略が変わってきます。これらが現状では分からないので、今回のご相談は現在の規模感をベースに回答をさせていただきます。まだ事業開始半年程度との事ですので創業融資の範囲になります、正直に言いますと事業を開始する前に金融機関へ融資の申し込みをしていたら少々厳しい結果になっていたのではないかと考えます。
融資にはプロセスが大事です、通常求められる基本的な書類に加えて
- 全商品の採算、今後仕入れる商品計画
- 開業からの月次試算(顧問税理士等会計方法)
- 開業からの資金繰り
- 現在の現預金状況
- 3~5年先の売上や利益の計画
- メインに使っている銀行口座の動き
- 代表者の個人信用情報
などなど
日本政策金融公庫、民間の金融公庫どちらの場合でも手間ではありますが、上記記載事項は整理する必要があります。ここは支援者により意見が違うことがありますが、銀行の仕組みや考え方を肌感覚で身に付けている出身者としての見解です。
(参考)日本政策金融公庫の資料ページ https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html
これらをきちんと準備した上で、現段階では日本政策金融公庫の創業融資を相談してみるのがベターと感じます、本来は必要な資金を一つ一つ積み上げていき借入金額を決める必要がありますが、今回は公庫から借入が出来る確率を高めるため1~2百万円くらいで打診してみるのは如何でしょうか。(前記の通り現状規模程度を前提にしています、また民間銀行、信金への申込もしてみましょう)
頂いている情報にて出来るだけ様々イメージをしてみました、売上をどう構築していくか、開業間もないという点等で判断が難しいのは事実ですが、金融機関からは、今の状況では審査が出来ないと門前払いをされるような事はないと思います。上記の7項目などを一度今までの振り返りも含めて纏め、作成をし金融機関へ熱意をもって相談してみてください。
最後になりますが、望む結果を実現できることを願っています。