起業・経営FAQ:信用金庫・日本政策金融公庫からの借入金返済を一本化することはできますか?

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執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

デリバリー専門店を経営しています。

開業時に信用金庫・日本政策金融公庫から借入をしました。

順調に借金は返済しているのですが、この2つを一本化して金利を下げたいと考えているのですが可能でしょうか?

回答:両金庫の制度が異なるため一本化は不可能です。しかし別の金融機関で借り換えることはできます。

この質問への回答者

上野 光夫(うえの みつお)/ 「起業家が資金調達するための方法」 に関するノウハウは日本一です! 株式会社 MMコンサルティング
元日本政策金融公庫の融資課長として5000名以上の起業家を支援した上野アドバイザー。現在は、資金調達の専門家として活躍されております。融資を検討されている方にはうってつけのアドバイザーです。

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ご相談に回答いたします。

「2本の借入を1本にまとめたい」というご要望ですが、これにつきましては、信用金庫と日本政策金融公庫の制度が全く別のものであるため、残念ながら1本化はできないです。できる可能性があるのは、信用金庫の分は信用金庫(または別の銀行や信用金庫)で、日本政策金融公庫の分は日本政策金融公庫で、それぞれ借り換えることです。借り換えることで、元金の返済について1年とか2年とか、据え置ける可能性があります。借入の一本化はできないと思いますが、今よりも返済負担を軽くできる可能性はあります。

「金利を抑えたい」という点に関しては、おそらく日本政策金融公庫であれば、コロナ融資に該当すればですが、当初3年間は安いと思います。しかし、4年目からは基準利率になるため、現在の金利と同じ、またはそれ以上になる可能性もあります。

一方、信用金庫の借入については、「コロナ借換保証」という制度の要件に該当すれば、借り換えて元金返済の据え置きを入れられる可能性があります。ただし、金利については、信用金庫がどれくらいで設定するか、申し込みしたときの経営状態などによって変わってくると思います。また、信用金庫の借入については、別の銀行や信用金庫で「コロナ借換保証」を使って借り換えできる可能性もあります。その場合は、その金融機関が、安い金利で融資してくれるかもしれません。

信用金庫も日本政策金融公庫も、コロナ融資に該当するためには、「直近の売上が2年前〜4年前よりも減少している」という要件があります。現在の売上を計算して、以前よりも減少しているかどうかを確認しましょう。

最後になりますが、貴社のますますのご繁栄を祈念しております。

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