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課題・悩み
新規事業の立ち上げのために、日本政策金融公庫からの融資を検討しています。 初期費用は自己資金でまかなえますが、運転資金1000万を借り入れたいと考えています。
ただ、私は数年前に自己破産を経験しています。審査を通過できる可能性はありますか?
回答:過去に質問者様が自己破産に至った経緯と、その後の対応が大切です。
多胡 藤夫(たご ふじお) / V-spirits
元日本政策金融公庫の支店長まで務めた多胡アドバイザー。公庫で資金調達をお考えの方はまず相談しましょう。疑問を解消し、融資を受けるノウハウを手に入れることが出来ます。
公庫への融資の申請は、「自己破産があるからダメ」ということはありません。質問者様が自己破産に至った経緯とその後の対応が、今回の新規事業と関係あるかどうかが問題となってきます。
「再挑戦支援事業貸付(再チャレンジ貸付)」といった、事業を廃止・廃業した方で、再生計画や再生が終わった方が、ふたたび事業をするさいに活用できる融資制度もあります。 ほかにも「事業承継支援貸付」があります。この制度は、事業を譲る側と譲られる側との状況把握が必要となります。
公庫への申請となると、自己資金の形成過程についても、妥当性のある説明が必要です。
また、運転資金の1000万円は、支払基金から入金までの資金を含むのでしたら、ファクタリングの利用も検討の余地があるのではないでしょうか。 公庫では、融資の可否を中心に検討をすすめることが多いです。公庫で相談されるよりも、公庫を熟知したアドバイザーを通じて申請・面接などを検討しましょう。