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課題・悩み
個人事業主として出張訪問型の整体をしていますが、コロナ禍の影響で売上は2019年度の50%しかなく、現在は休業中です。コロナ前の年間売上高は300~350万円です。
既にカードでの借入が100万円ありますが、300万円ほどの融資を受けられる可能性はありますか?
回答:融資を受けられる可能性はありますが、以下の審査のポイントをふまえて作成した資料も提出しましょう。
上野 光夫(うえの みつお) / (株)エムエムコンサルティング
元日本政策金融公庫の融資課長として5000名以上の起業家を支援した上野アドバイザー。現在は、資金調達の専門家として活躍されております。融資を検討されている方にはうってつけのアドバイザーです。
1.コロナの影響を受ける以前の実績
コロナの影響を受ける以前に、どんな業績だったかを具体的に示すことが重要です。 売上・収益は過去の確定申告書の数字で判断されますが、他にも固定のお客様が何名くらいいらっしゃるのか、質問者様の施術や接客上の強みはどんなところか、といった点を資料として作成し提出することが望ましいです。
2.必要金額の根拠
300万円のご希望ということですが、具体的に何にいくら必要なのか、使いみちを示すことが大切です。 他の借入の返済には使えませんので、休業中の経費ならどんなものに使うのか、あるいはその他のことで必要なのか、具体的に説明してください。 なお、融資金額については、減額されることもあります。
3.借入の内容・返済状況
カードのお借入について、もともと何のための借入だったのかを資料に書いておくことが大切です。また日本政策金融公庫では「CIC(シーアイシー)」という個人信用情報を見て、支払い状況をチェックします。 返済に遅れなどがなければ問題はありませんが、万が一遅れがあるとマイナスの評価になってしまいます。
4.中長期的に業績が回復する見込
これはなかなか見通しが立たないかもしれませんが、お店での施術以外で何か売上をカバーできるアイデアがあれば、それを積極的に示しましょう。 そういうアイデアを考えるのは難しいかもしれませんが、なんとかがんばってひねり出してください。