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課題・悩み
個人で部品の製作とECサイトでの販売をおこなっていますが、売上が前年の50%以下と減少しています。一番売上の良かった一昨年の年間売上が300万円でした。去年度は入院したこともあって、売上が伸びておりません。
部品加工のための新しい設備を導入するために、コロナ禍の緊急融資で400万円を調達したいです。 今回のコロナ禍の緊急融資で、設備投資のために融資を受けることはできますか?
回答:ハードルは高いですが、400万円であれば融資が受けられる可能性はあります。
上野 光夫(うえの みつお) / (株)エムエムコンサルティング
元日本政策金融公庫の融資課長として5000名以上の起業家を支援した上野アドバイザー。現在は、資金調達の専門家として活躍されております。融資を検討されている方にはうってつけのアドバイザーです。
希望融資額が400万円なら、昨年の年商を超える額になりますね。
審査にパスする事業計画書を作るためには、新しい設備の導入後に売上がどう変わるかなどを記載しましょう。いつごろから入院していたのかなど、昨年の売上が少なかった理由も書いておきましょう。
ただし「コロナの影響で売上が減少したこと」が緊急融資の要件です。売り上げが減少した理由は入院だけではなく、コロナ禍も影響していることがわかるように書く必要があります。
コロナ禍がECの事業にどのような影響をあたえたのか、説明資料を用意するのがおすすめです。また、「中長期的に業況が回復する」という審査のチェックポイントがあります。 「事業の内容をどのように変えて、どんなお客様をターゲットにして、どれくらいの利益が見込める」といった点も事業計画書に明記することが大切です。
提出する資料は、何も知識がない人でも理解できるように、わかりやすく記載しましょう。