- 目次 -
課題・悩み
都内の有名なラーメン店で10年間働いていました。独立して自分の店を開業したいと考えています。ラーメン店の開業におすすめの融資や補助金制度を教えてください。
回答:とくに、日本政策金融公庫の「中小企業経営力強化資金」がおすすめです。
萩原 洋(はぎわら ひろし) / 有限会社銀河企画
外食産業に35年間携わっておられた萩原アドバイザー。お食事をご一緒させていただいた際にも店舗の内外装や食材などを厳しい目線でチェックしておられたのが印象的でした。フードビジネスに係る資金調達や許認可、店舗運営など幅広い知識と経験を持つ頼れるアドバイザーです。
質問者様は飲食の実績が相当ありますから、公的融資の申請をするさいの、経験・年数の要件は問題はありません。「一定割合の自己資金があること」「多額のローンがないこと」などの要件をみたせば、日本政策金融公庫の融資が受けられるでしょう。
日本政策金融公庫の融資には、新企業育成貸付の「女性・若者・シニア起業家資金」「再チャレンジ支援融資」「中小企業経営力強化資金」などがあります。 このうち「中小企業経営力強化資金」は、経済産業省認定支援機関の指導や助言を受けることが要件ですが、かなり有利な条件で借り入れができます。
また、信用保証協会の「保証付融資 (マル保融資)」、東京都の「制度融資」などの公的融資・融資支援もあります。
そのほかにも、東京都と信用金庫・信用組合の連携による「女性・若者・シニア創業サポート事業」の低利融資もおすすめです。
経済産業省の補助金については、実際に交付されるまでかなり時間がかかるので、創業時よりも創業後の方が効果があると思います。「小規模事業者持続化補助金」「ものづくり補助金」が検討できます。
また創業後には、「経営力向上計画」「早期経営改善計画」の認定を受けるとよいでしょう。その後の公的融資や補助金の申請が有利になります。