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Q.お金がなくても資本金１０００万円の会社ができるって本当ですか
ＷＥＢで検索すると、お金がなくても資本金１０００万円の会社ができる方法があるようですが、本当ですか？
A.回答
良いケースと悪いケースが想定されます。
悪いケースですと、休眠（何年も活動していない状態）している会社を会社分割で分社し、新しく法人を設立する方法を使ったものです。
こ の方法は確かに登記手続上は可能ですが、もともと何もないものを資本金としますので明らかに違法です。また、実務的にも作ったのはよいのですが、その後税 務署にどのように届出をしたらいいのかとか、会計処理をどうするのかなど多くの問題を抱えることがあります。長期的に見ても税務調査が入った場合に大きな リスクを抱えることになります。
別な方法として、設立代行会社がお金を発起人に貸してくれて、会社設立手続きが終わると同時に返済しなければいけないというような条件での設立方法もあるようです。これももともとないものを資本金にするので違法性が高いのと、貸付金がずっと残ってしまうので、 いずれ会社に返済しなければいけなくなったり、４％超の高い利息を会社に払わなければいけないということになります。
良いケースですと、最初は資本金は少なくても、会社を設立して儲かったらその分の利益を増資していく方法や、役員報酬をもらって、それを使わずに増資に充てる方法です。
また、会社で必要なものを現物出資して資本金に充てる方法もあります。
このように、やり方によってそれほど難しくなく資本金を増やせますので、見せ掛けで資本金を積むのは禁物です。
うますぎる話には裏があるので絶対に手を出さないのが賢い経営者というものです。
