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課題・悩み
人材紹介ビジネスを立ち上げたいです。
本業はITエンジニアです。
立ち上げに必要な費用は500万円ほどと試算しています。
ヘッドハンティング事業を行っている会社に登録しようとも思いましたが、自分で開業したほうがいいか迷っています。
回答
まず、ヘッドハンティング業界は非常に厳しい状況です。
売上げが立つのか分からないのに高額のコストがかかるうえ、1年経っても契約に結びつかないケースなどザラにあります。
さらにこの層の人材紹介は年収の高い方々をベースに行いますので、確かに契約すればフィーは大きいですが、人材のミスマッチなどのトラブルが多々あります。
そして、この層の人材紹介については大手会社が強く、相当の人脈を持っていないと参入は厳しいです。
ただ、以下のような強みがあれば参入余地はあります。
1つは経営コンサルタントとしての経験を積むか、パートナーとして迎えられるか。コンサルという職種は、自然と中小企業経営者の知り合いが増えるため潜在的な顧客開拓が出来ている事。ヘッドハンティングを行うだけの余力があるか、財務諸表を見られる立場であれば、なおのこと良い顧客を見つけられる事が可能 です。
2つめは留学業界などにリーチする。ヘッドハンティングにおいて人材の仕入れも重要です。
企業のコンサルをしながらヘッドハンティングを受け入れられる経営者に提案しつつ、その上で人材を入れるなら海外で厳しい経験をした人材を売り込みするというサイクルです。
留学業界でなくても、優秀な人材が集まる分野であれば強みになります。社会人が挑む難関資格やMBA、各分野のスペシャリストがあつまるサービスなどを手掛けていれば強みになるでしょう。
ともあれ、人材紹介事業の参入は「企業」と「人材」双方に強みがないと難しいでしょう。そういう意味では、単独での事業参入というのは非常にハードルが高いと思われます。
しかし、有料職業紹介の免許は講習1日でそれ程金額もかからず取得できます。本業を維持したまま副業的にチャレンジする事もできます。この免許で出来る範囲は限られますが、それからトライしても良いのではないでしょうか。