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課題・悩み
個人事業主として働いている者です。以前、補助金が採択されまして、その後も堅調に業績を伸ばしています。
そこで、さらに事業を拡大させたいと考えています。
様々な資金調達の方法を考えたのですが、補助金で資金を調達したいです。できれば前回申請した補助金に再度申請できたらと考えていたのですが、同様の事業内容では申請できないようです。
ほかの補助金も条件的に合うものが見当たりません。このような場合、どのようにすればいいのでしょうか？
回答：順番が逆のように感じますので、申請の前に経営革新計画を作成するのがよいでしょう。
森口 智志(もりぐち さとし) / 有限会社アダプト
FCサイトやネットショップ起業を成功させるために、IT技術と経営力を高めることが大切です。起業時だけでなく、事業を持続させるノウハウをもつアドバイザーです。
さて、ご相談の内容を見ていると質問者様の場合、どうしてもお金が必要という状況ではないように見えます。補助金をとった後の使い道を探している状態ですよね。やはり順番が逆なように思われます。
達成したい事業目標（経営目標）があって、それに対して事業計画をたてていき、資金面の手当として補助金を検討するというのが本来の流れだと思います。質問者様の場合、事業を大きくしていくための事業計画を考え直したいというのが今の状況なのではないでしょうか？
そうであればお薦めは「経営革新計画」を作ってみることです。これはきちんとまとめて都道府県に提出すれば承認を得ることもできますが、まずは作ってみることが大事です。中小企業庁が進め方ガイドブックをだしていて、これがわかりやすいのでご覧ください。
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kakushin/pamphlet/2022/kakushin.pdf
経営革新計画をまとめていくと今まで見えていなかった経営課題やこれから取り組むべきことがはっきりしてくるのではないかと思います。お金が必要になってくるのはその後だと思います。
きちんと計画を立てて取り組んだことは成果が見えやすいです。事業拡大はそういったことの繰り返しの先にあるのだと思います。
事業計画を作っていって必要な資金が大きくなりそうであれば、事業再構築補助金やものづくり補助金を検討するのがいいでしょう。中小企業向けの補助金ではありますが個人事業主の採択事例もたくさんあります。
https://portal.monodukuri-hojo.jp/
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/
コロナ以降、経済産業省（中小企業庁）は中小事業者のための補助金を充実させていて、コロナ以前に比べると採択されやすい状況が続いています。事業再構築補助金やものづくり補助金を使えばさらに大胆な事業計画で実施できるものがあると思います。
またいろいろと検討してみてください。
その上で質問などがあればまた気軽にいただければと思います。
