起業・経営FAQ:生鮮食品のネット販売事業を始める時に注意するポイントを教えてください。

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

地域の特産品のインターネット販売を考えています。商品を幅広く扱いたいと考えており、生ものである肉や魚などを取り扱う予定です。

準備を進めていく中で、何をしたらいいのか分からなくなってしまいました。

開業していく中で、なにが重要なのか、なにを優先すればいよいのか教えてください。

回答:ネット販売のメリット・デメリットを理解すること、ネット販売の経験があるかが重要でしょう。

この質問への回答者

森口 智志(もりぐち さとし) / 有限会社アダプト
FCサイトやネットショップ起業を成功させるために、IT技術と経営力を高めることが大切です。起業時だけでなく、事業を持続させるノウハウをもつアドバイザーです。

プロフィールを見る >>

さて、その生鮮食品のネット販売についてなのですが、検討している経緯や想定している規模によって何が良い方法なのかは変わってくると思います。

まず質問者様が漁業または水産加工関係などをされている、もしくは近隣者にそういった方がいてその資源を漁協などを通さない形で販売したいとお考えの場合です。

まずはネット通販で販売することのメリットとデメリットの確認が必要です。 メリットは自身で販売したい客に好きな値段で販売できることです。扱うことのできる商品が良いものであるならそれをせいいっぱいアピールして高い値段で売ることができるかもしれません。

デメリットは規模の大きな流通手段に比べて配送費の分高くなってしまうことです。特に魚介類など低温、冷凍配送が必要なものを現地から例えば最大消費地の東京へ送る場合、どうしても送料が高くなってしまいます。その時点で「安くていいものを届ける」という考え方は難しくなってしまいます。「値段はちょっと高いけど本当においしいもの」という売り方を考えなければなりません。また地元の生鮮食品を中心に扱うのであれば扱える種類や扱える量にも限界がでてきます。

そして未経験であればなおさらでネット販売は集客や顧客対応も簡単ではありません。そこでお薦めするとしたらすでにネット販売の仕組みを持っているところで質問者様の商品を取り扱ってもらうことです。自身でネットショップをたちあげて販売の仕組みを作っていくことに比べれば短期間で販売開始にたどり着くことができます。また運営していくことに対しても大きく手間を省けるはずです。もちろんサイト運営者にマージンを渡すことになりますが売上規模を大きく見込まないのであればこういった方法を検討するのが一番早いのではないかと思います。

次に規模を大きく想定する場合です。楽天などでは年間数千万から数億を超える規模の水産物販売のお店がいくつもあります。こういったネット販売を目指すという場合、やはりある程度の準備や投資が必要になると思います。楽天などでも大規模なお店では運営コンサルティング会社と契約し、システム会社や物流会社を使うということが多くなっています。自社の手作りサイトで大きな売上を作るということは今の時代では簡単ではありません。

起業マニュアル

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める