起業・経営FAQ:A型就労支援事業の創業融資に関するアドバイスをいただきたい

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

フルーツサンドイッチ専門店のA型就労支援施設で起業を考えています。障がいをお持ちの方に募集をかけ、A型利用者として雇用契約を結び、フルーツサンドイッチ製造の仕事場を提供する事により就労会社として進めて行きたく思っております。

現在、フルーツサンドイッチ事業内容としては近隣には類似した事業は見受けられません。テイクアウト販売はコスト下げる為にトラックタイプのキッチンカーを購入し、そこでフルーツサンドイッチを製造、場所の良いところでテイクアウト販売を予定しております。デリバリーは自社アプリに配達のオーダーが入ればキッチンカーから配達に行くような形、アプリ自体も電子決済も出来る形です。

最低で15名の障害を持った方が集まらないと市から助成金が下りてこないため、最低15名を確保していく形を検討しております。コロナ対策の為、分散出勤シフトも作成しております。早番、中番、遅番という形で職員不足を解消する為に土日祝は休みです。まずは創業計画書、事業計画書の書き方など、融資が成功しなければ何も出来ないので一度、アドバイス頂けますと幸いです。

回答:事業計画書は問題ないです。創業融資を成功させるためのポイントを確認しましょう。

この質問への回答者

上野 光夫(うえの みつお)/株式会社 MMコンサルティング
元日本政策金融公庫の融資課長として5000名以上の起業家を支援した上野アドバイザー。現在は、資金調達の専門家として活躍されております。融資を検討されている方にはうってつけのアドバイザーです。

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A型就労支援会社として、合同会社を設立、フルーツサンドイッチ専門店をご計画されているのですね。商品、販売方法、雇用の工夫など、細かく計画されているので、とてもすばらしいと思います。 細かく計画されているので、創業融資を成功させるための事業計画書については、お考えの内容をしっかりと記載されたら、問題なく作成できると思います。

ただし、どれくらいの金額がご必要かで、日本政策金融公庫のほか、都道府県などがやっている「制度融資」を併用するなどの必要が出てきます。自己資金の金額などにもよりますが、2,000万円くらいまででしたら、日本政策金融公庫だけで出る可能性はあります。しかし、それ以上必要でしたら、併用して申し込みすることをお勧めします。

創業融資を成功させるには、事業計画書も大事ですが、その他にも知っておいていただきたいポイントがあります。そこで、創業融資について、審査をパスするためのポイントをご説明します。知っていただきたいこととして、融資担当者が審査するときのチェックポイントがあります。融資について、融資担当者がチェックするポイントは、「財政状態」、「経営者としての資質」、「事業の見通し」という三つの視点です。

  1. 財政状態 本人の財産がどれくらいあるか、逆に借入金などの負債はどうか、という点です。当然、預金などの財産は多いほうが、負債は少ないほうがいいということになります。とくに財産については、同居家族名義も含めて積極的に情報開示することが、高評価につながります。
  2. 経営者としての資質 これは、「この事業をする経営者としてのスキルやノウハウをもっているか」という観点です。大切なことは、「経歴書」に、「今回の事業と関係する経験を積んでいる」ということが明確に分かるように記載することです。
  3. 事業の見通しこれは、「創業計画書」で示すべきポイントです。予定しているビジネスの内容については、相手が中学生でも理解できるように、分かりやすく記載することがコツです。金融機関の担当者は、金融のプロですがビジネスのプロではないので、目新しいビジネスなどには詳しくないのが普通だからです。
    とくに「A型就労支援会社」については、担当者が知っているとは限りませんので、分かりやすく説明することが大切です。また、収支の見通しについては、「絵に描いた餅」と思われないように、できるだけ客観的に見て「なるほど」と納得してもらえる根拠を説明する必要があります。

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