自分にできる新規事業を探すための方法を教えてください。

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

私は外構工事の仕事を1人でやっていますが、もうひとつ1人でできる事業を何かおこないたいと考えています。

自分にできる新規事業を探すための方法を教えてください。

 

回答:まずは定型フォーマット(手順)に沿って考えてみましょう。

この質問への回答者

檜山 敦子(ひやま あつこ) / オフィス・ライトハウス
最大手の広告代理店に長年勤めておられた檜山さん。広告会社で培ったマーケティングやプロモーションにおいて多くのスタートアップを支援してきた実績豊富なアドバイザーです。

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経営戦略・事業計画を立てるさいは、定型フォーマット(手順)の利用をおすすめします。有名な2つをご紹介します。

①SWOT(スウォットと読みます)

S:強み W:弱み O:機会 T:脅威 の略。

SとWは内部資源で、質問者様の事業もしくはご自身のことです。 得意・不得意、特徴、自信があること・ないことを整理しましょう。 OとTは外部環境で、質問者様の事業にとって有利に働く世の中の動きや 自分自身の努力ではどうにもならないことの整理をします。

たとえば一人で外構工事をする場合、以下のようにも考えられます。

  • S:一人親方であること。工程のイチから十まで熟知している。丁寧な仕事ができる。職人を手配する必要がないので、即座に納期や費用をお客様に回答できる。
  • W:一人であるが故に、納期に時間を要する。
  • O:在宅勤務の動き。自宅に仕事スペースを作りたい、といったリフォームニーズの高まり。
  • T:価格競争に巻き込まれがち。受注に波があり、収入が安定しない。

狙うべきはS×Oの領域です。たとえば 「お客様のお宅に1人で出向き、チャチャっと『折り畳み式お仕事用スペースボックス』を設置してあげるサービス」など。 これが「不満、不便、不安の解消」にもなります。

②アンゾフの成長ベクトル(←この名称を覚える必要はありません)

顧客と商品・サービスを新・旧の4つに分類します。 いまの事業は「旧の顧客×旧のサービス」というところからスタートします。 こちらも例示してみます。

【新しい顧客×旧のサービス】

  • 営業エリアを広げる(近隣の市町村を開拓する)
  • オンラインで営業する(webサイトを充実し、オンラインでの引き合いを増やす)
  • B2BからB2Cへ、もしくはその逆。

【今の顧客×新しいサービス】

  • 設備(水道周りやエアコン)、インテリア用品の販売。
  • 光回線やWi-Fi工事
  • 引っ越しサービスの提供(引っ越す人の原状回復工事や引っ越し先での外構工事を狙う)

【新しい顧客×新しいサービス】

顧客もサービスも新しくするには大変な労力がかかるため、これは上2つを考え抜いてもどうにもならなかった時の最終手段です。

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