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課題・悩み
タブレットやPCを使った授業の配信と、プリント学習を複合した塾を立ち上げたいと考えています。しかし、直接授業をしない自立学習型の個別指導塾は経営が難しいと聞きました。
具体的にどのような点が難しいのですか?
回答:直接指導をしない分、信頼の獲得や集客が難しくなります。
戸高 一穂(とだか かずほ) / 個別指導LOGIQUE
自身で学習塾を経営されている戸高アドバイザー。集客のためのマーケティングやコピーライティングに定評があり、常に満席の状態を保ち続けております。集客ノウハウや仕組化に関してのご相談は戸高アドバイザーにお任せください。
自立学習型の個別指導塾は、経営が難しいと言われる理由は2つあります。
1つは自立学習型の個別指導塾だと、直接指導をしないため、生徒・保護者が価値を感じにくいからです。
授業をしないのであれば、そのぶんマネジメントやコーチングの技術が求められます。進路指導や参考書のアドバイス、人間関係の悩み相談など、コミュニケーションによって信頼を獲得する必要があります。実際はそれができずに、生徒が集まらずに失敗することが多いです。
2つ目は、集客が難しいからです。
まず、「自立学習」という言葉を聞いただけで、自習させるだけの塾だと判断されます。塾名やチラシに「自立学習」という言葉を使わない方が良いです。
それでも難易度の高い自立学習タイプの個別指導塾で開業したいのであれば、上手く生徒を集めている自立型の塾を探して、研究することをおすすめします。もし行けるのであれば、連絡をとって見学させてもらいましょう。
この手のサービスで重要なのは「売れるコンセプト」作りです。パッと「欲しい」と思わせることができるように、メッセージを考えてみてください。
その次に、ターゲットとなるお客さんが欲しいと思えるようなものを無料で提供してください。 「〇〇するだけで自ら勉強するようになった方法」みたいな小冊子や動画などですね。
それができたら、その小冊子・動画を問い合わせしてもらうためのチラシやサイトを準備します。 そのさいは、お客さんがどこにいるかを意識してください。オンラインかオフラインかだけではなく、たとえば
- 60代以上なら新聞
- 30~50代ならフェイスブック
- 20代以下ならインスタ
など、ターゲットとなるお客さん年代や対象によって宣伝する媒体を変えましょう。
それから体験セッションへの導線を作っていき、体験から入塾へとつながる必勝パターンを作り上げてください。
そのほかにも、
- 何をおもに教えるのか
- どういうスタイルなのか
売れるコンセプトを活かすようなサービスの内容を決めていきましょう。 チラシなどの集客ツールを作成するにあたり、いちど自身の経歴・特技の棚卸や、ターゲットに対する自身のメリットを整理してみてください。