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課題・悩み
機械加工のコンサルタントとして独立を考えています。しかし、コンサルタントとして何をすればよいのか、イメージがわきません。 講義やセミナーをおこなったり、ホームページを作成したりすることを考えていますが、集客できるかとても不安です。
また仕事を増やすために、ほかの関連資格も取得すべきか迷っています。
何かいいアドバイスなどあれば、よろしくお願いします。
回答:経営者の悩みを予想し、それを解決できるようにしましょう。集客のための営業も重要です。
太田 眞彦(おおた まさひこ) / 株式会社さあ頑張ろうぜ
経営コンサルティング全般に広い経験を持つ太田アドバイザー。最近では中小企業向けの事業再生分野において多くの経験をお持ちです。事業再生や業績アップを実現させることをモットーに多くの方から支持を集めております。
1 何をしたらよいか
・ 売上・利益に直結すること
経営者が最も求めているのは、利益や売り上げに直結することです。「これをすれば売上が向上する」ということを具体的に指導できれば、引く手あまたのコンサルタントになれるでしょう。
「新規販売先の開拓」「売価のアップ」「製造プロセス改善による原価削減」「不採算事業の売却」などを指導できるスキルと人脈などがあれば、成功しやすいでしょう。
・ 経営者の困りごとを解決すること
「機械加工全般の講義ができます」と言っても集客はできないでしょう。講義をすることで、経営者のどのような困りごとを解決できるか考えてみましょう。 たとえば「基礎知識がない新入社員に分かりやすく教えられる人材がいない」という経営者の悩みに、解決策を提供できますね。
このように経営者の視点に立って、どのような解決策を提供できるか考えてみましょう。
・サービスを提供する手段について
サービスの内容だけではなく、どのようにサービスを提供するかも考えましょう。 一般的な方法は、顧問となってコンサルティングを行うことです。講演やセミナーを専門におこなっている人や、執筆を中心におこなっている人もいます。
内容×提供方法のかけあわせで考えてみてください。
2 資格について
弁護士のような難関資格を持っていても、仕事がなくて困っている人がたくさんいます。資格はいろいろとあった方がいいですが、あったからといって仕事がくるわけではありません。とくにコンサルタントは誰でも名乗ることができるので、資格を持っていることはある程度しっかりとした人間であるという証拠として使えます。しかし、売れっ子のコンサルタントは、資格がなくても具体的で有効な指導ができる人です。
3 営業について
どんなにコンサルティングの内容が良くでも、売れないコンサルタントが多くいます。逆に、大した実力もないのに、たくさん稼いでいるコンサルタントがいることも事実です。たくさん稼いでいるコンサルタントは、営業力があるから稼げています。コンサルタントとしての実力よりも、営業力が大事だと言う人もいます。おそらくホームページを作成して募集するだけでは、集客は難しいでしょう。
独立するさいは、コンサルタント内容だけでなく、どのようにお客様を獲得するかもしっかり考えましょう。
4 独立するまでの準備について
最近増えているのは、コンサルタントを副業としてはじめてみて、安定してきたタイミングで独立するパターンです。独立する前にコンサルティング経験を積み、どのようなコンサルティングにニーズがあるかを調査し、そのニーズに自分は応えるスキルがあるかを確かめ、そのうえで自分の進む道を決定します。独立のリスクをかなり減らすことができますのでおすすめです。
副業としてはじめ、少しずつお客様を増やしていき、独立するときにはある程度の収入を確保できていれば理想的です。