創業メンバーにITに詳しい者がいない場合のシステム開発の進め方

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

地域情報コンテンツサイトを立ち上げようと検討しています。

その中でホームページからの評価をデータベースに組み入れて検索できるシステムを作りたく、他社に開発を委託しようと考えております。

ただし、創業メンバーの中にはシステム開発に明るいものがおらず、どのようにすれば実現できるのかという点が見当もつかない状況です。

コストやスピードを考えても、まずは社内で開発するほうが良いと思うのですが、アドバイスをお願いします。

回答

社内・社外は別にして、ITシステムなりソフトウェアを開発・構築するには、まず要件定義を行う必要があります。 要件定義とは、具体的なインプットとアウトプットを明確にする作業です。この要件定義があって初めて見積もることが出来るようになります。

システムやソフトウェアの開発だけであれば、上記の要件定義があれば作ることは可能ですが、その場しのぎの開発となってしまいがちです。 近年、ITシステムは事務の合理化・省力化から戦略的ツールへと変化しています。

ITコーディネータと呼ばれる方に相談するのは1つの手です。当該企業の目的を明確にしたRFP(リクエストフォープロポーザル)を作り、ITベンダーに見積依頼となります。 コストは、この要求内容しだいで天地の差がでます。

もっとも、やはり社内で開発できることが理想です。ただし、社内といっても、コントローラーがいて製造・構築は外部という方法から、設計製造まで社内で行う方 法と色々あります。ただ、ITエンジニアを採用するのは求人難なこともあるので、とても大変です。間違っても、絶対に丸投げはいけません。

最近は低額でITエンジニアが技術顧問的にプロジェクトに参加し、少しづつ開発を進めてくれるタイプの受託をしている会社もあります。週2日程度、ITエ ンジニアが会社に来てくれるようなサービスもあります。そうしたサービスを使えば、要件定義をきちんと定めなくても、なんとなくこんなことがしたいという 要望からシステム化を進める事もできます。

それから、コンテンツサイト立ち上げですが、目の前の実現だけに費用以外も考慮にいれないといけないでしょう。

サイトを立ち上げるには、システムが必要なことは当然ですが、サーバの維持雇用も必要です。金額は小さいですが、ドメイン名の取得・更新費やセキュリティ 対策では必須ともいえるSSL証明書などの取得・更新費用も必要です。サーバはクラウドサービスを利用するか、ホスティングサービスにするかなど検討課題 も多々あります。
また、コンテンツそのものを制作・編集する費用も当然ながら必要になるでしょう。
システムを作りっぱなしにするのはいけません。常に機能改善をし続けるための費用も考慮が必要です。最初は小さくスタートして、事業の継続に合わせて投資しつづけるのがベストではないでしょうか。

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