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Q.居抜きの店舗で、家賃の安い所を探しています。
厨房機器やテーブルやレジ等がそのまま使えれば、初期投資も少なく済むと思い、居抜きの店舗で家賃が安い所を探しています。何軒か見て廻っ て、条件に合う居抜き店舗を見つけました。しかし、保証金も家賃も安いとありがたい半面、この物件になにか問題があるのかなと考えてしまいます。
これについての参考意見をお聞かせください。
A.回答
飲食店の廃業が多い現在、居抜き物件というのは結構あると思います。でも、その分だけ新たに開業しようとする方も多いので、希望する物件を見つけたらすぐに契約しないと、手にいれるのは難しいのも現実です。
しかし、安い居抜き物件を急いで契約して、あとから後悔するということも結構あるので、失敗する確率を減らすポイントをいくつか提案します。
[1.前の店の評判はどうだったのか?]
都心部にある店舗では、それほどでもないかもしれませんが、地方においては重要になってきます。前の店の評判が良くなかった物件というのは、その地域の 人達の記憶に共有されてしまい、別のお店をその物件で新規に開業しても、「あそこに新しい店が出来たみたいだけど大丈夫なのかな~。」とか「どうせ美味し くないんだろ~。」などの意見や考えをもったままの人が多く、マイナスからのスタートとなってしまいます。
[2.前の店の雰囲気を残していないだろうか?]
余計なお金をかけないで、店舗を開業するというのは大事なことだと思いますが、上記の様な評判の居抜き物件で、前のお店の雰囲気が残りすぎていると、さら にマイナスからのスタートとなってしまいます。それを避けるために、店舗の内装や外装には多少お金をかけて、目にみえる部分から自分のお店の雰囲気づくり をすることが大切です。
[3.前のお店の評判を覆す様なクオリティーが出せるか?]
料理に関しては、調理技術の確かさやそれにともなう美味しさ、接客に関しては、自分のお店の雰囲気にあった気使いのあるサービスなど、前のお店の評判を覆せるだけのクオリティーを出し続けることが重要になってきます。
居抜き物件での開業というのは、安い分だけ落とし穴があるというのが真実でしょう。しかし、それを覆せるだけの思いがあって、上記に書いた内容に注意して進んでいけば、結果はあとからついてくるのではないでしょうか。