起業・経営FAQ : 出資金の回収や事業継承について

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

50歳の会社員ですが副業として不動産投資を行うために、合同会社を設立し、賃貸業として開業する予定です。 以下がご質問の内容になります。

①不動産を購入する資金は私個人で支払う予定ですが、これが出資となるのでしょうか?

②出資金はどのように回収したら良いのでしょうか?

③子どもに事業継承をする場合、最初から社員にしておくのが良いのでしょうか?

④MLMも始めたいのですが、MLMの商材購入費は経費として計上できますか?

ご回答のほどよろしくお願いいたします。

回答: 出資の他、貸付という方法も考えられます。承継方法については、出資を生前贈与していくという方法も考えられます。

この質問への回答者

長谷川 徳男
(はせがわ のりお) / 東京都 / 小谷野税理士法人
特に税務面でのサポートに力を入れている長谷川さん。会社が損をしないための経営方法について、経営者向けの参謀役として活躍をされている税理士の方です。

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①について

出資の他、貸付という方法も考えられます。

貸付の場合は、原則としては金利を受け取るべきとされ、返済期限等を明らかにするため契約書の作成が望ましいですが、印刷する場合印紙税にも気を付ける必要があります。

貸付の場合は返済してもらえばよいのですが、出資の場合は元金の払い戻しは減資という手続きをしないと戻せません。

②について

出資の回収については、元金は上記のとおり減資により払い戻しを受ける必要があります。

収益を回収するには、配当を受けるか、給与として受け取るかになります。

まとまった金額の回収については、おっしゃるように退職金として受け取るか、あるいは外部に出資ごと売却するケースも考えられます。

③について

お子さんへの承継を考えると、極端なケースでは、出資はお子さんのみとし、資金はご質問者様からの貸付として、不動産投資の収益を全てお子さんに帰属させることも考えられます。

一方で、不動産の相続税評価は時価よりも低くなるため(法人で取得の場合は、取得後3年経過以降)、ご質問者様の出資により保有する場合、相続対策にもなります。

確実に儲かるというのでなければ、とりあえずはお子さんは関与させないで始めるのでも良いように思います。承継方法については、出資を生前贈与していくという方法も考えられます。

④について

MLMの費用についても、経費性があれば損金計上可能だと思います。
ただし、MLMで、商品を予め購入する場合、販売していない時点では、購入費は経費ではなく在庫として資産計上しなければならないと思います。

以上のとおりです。ご参考になれば幸いです。

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