起業・経営FAQ:合同会社を設立して不動産収入の節税は可能でしょうか?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

不動産を所有することとなり、不動産収入を得ております。この不動産賃貸収入部分を分社化して、合同会社を設立し節税を検討しております。

合同会社を設立するにあたり、注意する点などがございましたら、ご教示いただけましたら幸いに存じます。宜しくお願い致します。

回答:不動産の収入額にもよりますが可能です。

この質問への回答者

加藤 堅太郎(かとう けんたろう) / 加藤堅太郎税理士事務所
起業家マインドを持ち、常に経営者と共に歩むという姿勢を大切にされている方です。孤独になりがちな独立直後のよき相談役として、相談にのっていただけます。

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仮に年間60万円ぐらいの不動産収入を得ているとして、税負担の計算と説明をさせて頂きます。

不動産賃貸収入部分については、所得税確定申告に於いて「不動産所得」で申告を行ないます。例えば、不動産に係る必要経費(固定資産税、火災保険料等)を差引いたところで、「不動産所得」となり、それに所得税、市県民税がかかることとなります。

年間の必要経費が、10万円としたところで、60万円-10万円=50万円に税金がかかります。

所得税がどの程度かかっているか分かりませんが、例えば所得税率10%+市県民税10%とすると、合わせて20%となります。50万円に20%程度かかることとなりますが、これで10万円です。

不動産賃貸収入部分を法人化しますと、前述の収入、経費としますと、約18万円程税金がかかります。ただし、かからないようにするために、給与を得る(それでも月3~4万円程度でしょうね)ことによって、18万円の内、10万円程は税金をかからなくすることは可能です。ただし、法人の場合には、どんなに赤字になっても71,000円は税金がかかることに注意しなければなりません。

収入、支出がこの程度で、あとは支出も一切無いということであれば、確かに法人化した方が、年間で2~3万円のことですが、税負担を下げることはできます。

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