- 目次 -
課題・悩み
父の経営する会社を引き継ぐことになりました。
父が会社名義で所有している土地などの資産は、どのように引き継げばよいですか？
回答：法人が所有する資産などは、「取引相場のない株式」として相続します。
この質問への回答者
服部 純子(はっとり じゅんこ) / 服部純子税理士事務所
どんな相談にも明るく接してくれるフットワークの軽さに、若い経営者から支持を集める税理士の方です。じっくり時間をかけてアドバイスをくれる姿勢が、人気の秘密です!!
法人が所有する資産などは、相続によって相続人（子）に帰属することはありません。相続では、法人の資産や負債は株式に置きかわるので、「取引相場のない株式」として相続することになります。
お父様が株式の100％を持っていると仮定して回答します。
株式を分散すると経営に問題が生じるため、お父様が保有していた株式を質問者様が相続するのが一般的です。 「取引相場のない株式」は下記の2つのポイントにより評価されます。
- 株主の判定 株式を取得した人がその会社に対してどの程度の支配力をもつか
- 会社の規模
土地などの資産の保有割合が一定以上であれば、「特定の評価会社」となり、会社の運営がうまくいっていると、想像以上に株価が上昇している場合があります。
「取引相場のない株式」の評価額がいくらになるのかは、決算書などをお持ちのうえ、お近くの税理士会など専門家にご相談ください。
