都内事業者に朗報!最大800万円の「狙い目」補助金をプロが最推し!

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 坂井 優介

こんにちは。ドリームゲートアドバイザーで、認定経営革新等支援機関V-Spirits総合研究所株式会社の坂井です。

今日は今年から始まった東京都の補助金をご紹介します。

この補助金は従来の都の補助金とは異なり、条件さえハマればとても使いやすい補助金です。今年から始まったばかりでまだあまり知られていません。狙い目の補助金ですので、当てはまる方はぜひ活用してみてください。

この補助金のおすすめポイント

1,設備投資に使える

ものづくり補助金が今年度の募集を終えた今、設備投資に多額の補助金が出る制度はなかなかありません。そんな中、既存事業でも新規事業でも設備投資に使えるのは多くの事業者様にとって嬉しいポイントではないでしょうか。

2,不動産賃料や販売促進費など様々な項目に使える。

国の補助金などではまず対象経費に認められない不動産賃料が対象になるのがポイントです。

ものづくり補助金など設備投資系の補助金では認められにくい販売促進費も対象経費になっていることもポイントが高いです。この他にも委託・外注費なども対象になるなど幅広い経費が認められているため、とても使いやすい補助金になっています。

3,募集予定が来年まで公開されている

都の補助金は、情報公開から募集締め切りまで2ヶ月というのが当たり前にあります。情報をキャッチしたときには募集締め切りギリギリで申請ができないということがよく起こります。

そのため、都の補助金はなかなか使いにくいというイメージがありました。

しかし後述する募集予定を見ていただけると分かるのですが、毎月募集があり、それが来年まで続きます。ここまで使いやすい補助金制度は国のものでもありません。この募集予定が長い期間公開されていることが最推しポイントです。

このように東京都の方には最もおすすめな補助金をご紹介していきます。

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補助金の概要と補助金額

概要

ポストコロナ等における事業環境の変化を課題と捉え、対応策として、事業者が創意工夫のもと「これまで営んできた事業の深化又は発展」に取り組み、これが経営基盤の強化につながると認められた場合に、当該取組に必要な経費の一部を助成する制度です。

既存事業にも新規事業にも両方にも使える珍しい補助金となっています。東京都で事業に多額の投資をする予定の方は活用しなくては損です。

補助金額

最大800万円、助成率は2/3以内となります。

対象経費によっては、いくらまでしか認められないという制限もありますのでご注意ください。

申請の対象者と要件

対象者

申請要件を満たす、東京都内で事業を行う中小企業者(個人事業主を含む)

申請に必要な書類の中に納税証明書があります。そのため少なくとも1期以上は事業を営んでいないと申請ができない点に注意が必要です。

要件

主な要件を抜き出すと大きく分けて2つになります。

1,公募受付開始時点において以下の条件をみたすこと。

  • 法人の場合:本店(実施場所が都内の場合は支店でも可)の登記が都内にあること
  • 個人事業主の場合:納税地が都内にあること
  • 法人・個人事業主共通:直近決算期の売上高が、「2019
    年の決算期以降のいずれかの決算期」と比較して減少している、又は直近決算期において損失を計上していること
    ※「2019年の決算期」とは、決算月が2019年1月~12月に属する決算期とする。

ここでいう損失とはなにを指すのでしょうか?税引前当期純利益をさすのか、経常利益をさすのか、はたまた営業利益をさすのか。公募要領に書かれていません。

私が2024年7月22日に事務局に確認したところ「営業損失」を指すという回答をもらいました。

つまり税引前当期純利益が赤字であっても、営業損失が出ていない場合は申請ができません。事務局が公開している公募要領などに全く記載がないため十分な注意が必要です。

2,申請内容が、申請者が所有又は賃借する本社・事業所・工場等において取り組まれ、実施場所に応じて以下の条件を満たすこと

  • 東京都内が実施場所の場合…申請受付開始日時点で東京都内に登記簿上の本店又は支店があること
  • 東京都外(神奈川県、埼玉県、千葉県、
    群馬県、栃木県、茨城県、山梨県に所在すること)が実施場所の場合…申請受付開始日時点で東京都内に登記簿上の本店があること

つまり、東京都の補助金でありながら事業の実施場所が東京都外でも場合によっては認められるということです。これほど実施場所に融通が効く補助金も珍しいです。

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募集予定

この補助金の一番特筆すべきポイントは、すでに来年までの募集予定が公開されていることです。都の補助金は、情報公開から募集締め切りまでの期間が短く活用しづらいのが難点でした。しかしこの補助金はその難点を克服してくれているため、とても利用がしやすくなっています。

2024年8月の段階で公開されている募集予定は以下のとおりです。

募集回 申請受付期間
第1回 令和6年4月1日から4月15日まで《申請受付は終了しました》
第2回 令和6年5月1日から5月15日まで《申請受付は終了しました》
第3回 令和6年6月3日から6月14日まで《申請受付は終了しました》
第4回 令和6年7月1日から7月12日まで《申請受付は終了しました》
第5回 令和6年8月1日から8月15日まで《申請受付は終了しました》
第6回 令和6年9月2日から
第7回(予定) 令和6年10月1日から
第8回(予定) 令和6年11月1日から
第9回(予定) 令和6年12月2日から
第10回(予定) 令和7年1月6日から
第11回(予定) 令和7年2月3日から
第12回(予定) 令和7年3月3日から
  1. ※予算の都合等により、予告なく募集予定を変更する場合があります。
  2. ※申請件数が各月の予定数に到達した場合、申請受付期間満了前に募集を締め切ることがあります。
  3. ※申請受付期間内の申請であっても、申請額の集計等により、予算に到達した場合には、受理できない場合があります。

注意すべきは、各月に申請件数が設定されていることです。

私が把握している限りでは、第3回の申請は6月12日に締め切り。第4回は7月7日に締め切り。第5回は8月7日に締め切りとなりました。

ただ、締め切り前に申請をしていても申請時には予定件数に達していたため申請を受け付けないと言われるケースも多々あるようです。申請開始初日に申請をするつもりで進める必要があります。

まとめ

東京都の事業者の方にとって最もおすすめな補助金を紹介してきました。申請の要件が厳しいからこそ、申請要件を満たしている方にはとても使い勝手の良い補助金です。もしも事業計画を温めている方はぜひこの補助金を活用することを視野に入れてみてください。来年もあるかどうかがわからないのが補助金です。要件に当てはまっているかを確認してみて活用を検討してみてはいかがでしょうか。

弊社でも無料メール相談にてご相談を受け付けております。是非お問い合わせください。

執筆者プロフィール:
坂井 優介(さかい ゆうすけ)

V-Spiritsグループで資金調達を担当している坂井アドバイザー。
ものづくり補助金の採択率は9割超え、リベンジでの採択を含めると100%という高い採択率をお持ちです。補助金についてサポートを望んでいる方は是非ご相談ください。

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坂井優介

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