起業するなら弱みを克服するな!【起業成功の秘訣】

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 坂本 憲彦

はじめまして、起業家教育の専門家、坂本憲彦と申します。

私は、銀行で6年半、融資や営業の仕事をしたのち、30歳で起業しました。その後、ビジネススクール、飲食店、速読講座など、3つの会社を経営し、年商5億円まで成長させることができました。その経験をもとに、20年間で1万人以上の起業家・経営者の指導をさせていただいております。

また、著書である「6つの不安がなくなれば あなたの起業は絶対成功する」は大手書店で1位となり、1.1万部のベストセラーとなっています。

今回からコラムを書かせていただくにあたり、起業家教育の専門家として、1万人以上の起業家・経営者をみて分かった成功パターンについてお話していきたいと思います。
その第1回目として「起業するなら弱みを克服するな!」というテーマでお話させていただきます。

起業を考えている方の多くは「弱みは克服するものだ!」と思っている方も多いと思います。
ただ、それは大きな間違いです。
起業する時には、弱みを克服しないと考えている方が圧倒的に上手くいきます。

今回はなぜ起業するときに弱みを克服してはいけないのか?をお話していきたいと思います。

なぜ弱みを克服してはいけないのか

なにかビジネスを立ち上げるとき「あれができないから」「これは面倒だな」と、ネガティブな理由で始められない人は多いのではないでしょうか。

自分の弱みは克服しなければならないという思い込みは、サラリーマンの方によく見られる傾向です。
ですが、起業をすることとサラリーマンとして働くことは根本的に違います。

サラリーマンの場合、会社の方針や上司の指示で無理難題をふっかけられて仕事をやらなければならない状況になります。

一人で何でも出来るようにならないといけない、出来ないことも出来るようにならなければならない、という発想になってしまうのです。

起業家の場合はどうでしょうか?
起業するにあたっては、自分で何をするか、そして何をしないのかも選べるはずです。

人の生産性を考えたとき、出来ないことを出来るようになるというのは物凄く効率が悪いのです。

例えばInstagramやYouTubeが好きじゃない人がそれらを使ってビジネスをすると、とても苦労します。例えトレンドで稼げそうだとしても、嫌々なので続かず成果が出ないのです。

そもそもInstagramやYouTubeで成果を出している人たちというのは、前提として「好き」だからやっています。そしてその人たちは、やり方を習っていないのです。好きだから自分で創意工夫して反応がとれ、フォロワーが何万人にもなっていくわけです。

好きじゃない・苦手だという人がやった場合だと、嫌々習い続けないといけなくなります。そうなってしまうと、好きでやっている人にはスピードもこだわりも勝てるわけがありませんよね。

起業家として成功している人というのは、一見スーパーマンのように思われがちです。
ですが実際は、苦手なところは人に任せてやってもらっています。

できないことはできないままに、できることだけをとことん頑張っていく。

起業家として「早く」成功するための重要なポイントとして押さえておきましょう。

自分にしかない強み(スペシャルワン)を見つける

主体的に進化できるビジネスをする

起業家は、やりたくないことはやらなくていい。
サラリーマンと違って拒否権は自分にあります。

たとえ偉いコンサルタントの言うことでも関係ありません。

これはビジネスモデルを考える上でも非常に大切です。
ビジネスモデルは100人いれば100通りの形があります。

例えフランチャイズのコンビニで似たような地域柄の店舗でも、オーナーが違えば業績も違いますよね。その人に合ったやり方が出来ているか、強みを発揮できているかが結果を左右しているのです。

自分は何が出来て何が出来ないのかを見極めることが大切です。
そして、私は、自分の価値を一番発揮できる独自の強みのことを【スペシャルワン】(Special One)と呼んでいます。

スペシャルワンとは、自分の中にある一番の特別な強みのことです。
このスペシャルワンを活かすことが起業には最も大切なのです。

そして、スペシャルワンは誰にでもあります。

例えば、習慣になっている掃除でもいいでしょう。日頃から自然と部屋の掃除をしていて、掃除をさせたら右に出るものはいないのなら、掃除を軸にビジネスを考えるべきです。

なぜなら、自然とやっていれば自分で創意工夫するようになるからです。

人に言われなくても主体的に進化し続けられるのです。
誰かに言われてやっている時点で、それは起業とは言えません。
間違えてほしくないのが、コンサルタントをつけることが悪いわけではありません。

言いなりになるのではなく、コンサルタントの知識を自分が「使う」というスタンスを忘れてはいけないということです。あくまで決定するのは自分。そこはブレないようにしていきましょう。

つまり、主体的に進化続けることがビジネスをスピーディに発展させるために必要であり、そのためには弱みを克服せず、強みを伸ばすことにフォーカスしていくべきなのです。

簡単にできるのに人から感謝されること

自分の強みと言われても何なのかわからないという人も多いと思います。なぜなら自分にとってそれは当たり前だから気づきにくいのです。

スペシャルワンを見つけるには、「自分にとってはすごく簡単だけど、人にすごく感謝されること」を考えましょう。

これがビジネスで一番役に立つ強みです。
先の掃除の例にしても自然にできてしまうけれど、喜ばれて対価をいただけますよね。

自分とっては当たり前にできてしまうことが、他人にとっては当たり前ではない。
だから楽に感謝されるのです。自分がいつも当たり前にやっていることが他人も当たり前なのか聞いてみる、疑ってみる視点を持つことが大切です。

ここで気をつけないといけないのが、「言われればできてしまうこと」についてです。

「言われれば出来てしまうこと」と「好きで自然とできること」と違います。

なぜなら、「言われないと」やろうという発想にならないからです。

「言われて出来ること」で進化するスピードは、「好きで自然とできること」と比べて遅くなってしまいますよね。
一番得意なところを探す上で「言われればできること」は一番の敵とも言えます。

才能を伸ばす努力だけに時間を遣う

才能と努力の掛け算

もう一つ、スペシャルワンを見つけるために有効な視点が、先にも挙げた「習っていないのに、なぜかできてしまうこと」です。

もちろん練習する中で上手くなる人もいますが、Instagramで人気がある人も、野球がすごく上手い人も、自分で勝手にやっていただけなのに最初からある程度できてしまうものです。

そんな人がさらに努力を積むので、プロとして大成するのです。

芸能界で30年以上トップで活躍された島田紳助さんの仰っていた言葉に、成果を出すために大切なのは「才能×努力」であるというのがあります。

それぞれが5段階だとしたとき、才能が5あるものならば努力を5すれば最高の25になる。

才能が1しかないものであれば、5の努力をしても5のままなのです。

起業するにあたって努力を5するのは当然です。

そこに5ある才能を掛け合わせることで最高に花開くのです。

なので、才能のタネがどこにあるのかを早く見つける必要があります。

才能に気づけないときは、いろんなことにチャレンジして検証していくのです。

スペシャルワンを見つけることは、チャレンジしては苦手を捨てていく試行錯誤の繰り返しです。

人生は有限です。得意でないとわかったことは早くやめて、逆に上手くいったものをどんどん伸ばしていくことに集中しなければなりません。

早く才能と巡り会うために、苦手を克服している時間なんてないというわけです。

興味のあることにはどんどんチャレンジして、人に喜んでもらえる自分の才能がどこにあるのかを早くみつけて行きましょう。

自分を制限しないこと

ここで、好きが必ずしも得意ではないという意見もあると思います。見ているのは好きだけど自分でやるのは向いてないかも…ということです。

そんなときは、好きの度合いを考えてみましょう。「ちょっと」好きというレベルではビジネスにはなりにくいです。

ビジネスになるためには最低でも、「大好き」です。

さらに、業界でトップになるような人で言うと「気が狂うほど好き」のレベルです。

例えばラーメン研究家で言うと年間500食以上、ラーメンを食べているといったケースです。ラーメンが好きな人は多いですが、みんなが気が狂うレベルではないのがわかりますね。

そんな例を出されてしまうと、自分には気が狂う好きなことなんて見つからないという人も多いと思います。気が狂うほど好きなものが見つからないときに大事なのは、「自分に制限をかけない」ことです。

ここまでやったらダメじゃないかという思考です。

先のラーメン500食も、健康面では止めた方がいいと思われますが、それでも好きだからやってしまうのです。

起業家は誰かに言われてやるわけではないのですから、「ここまでにおさえないといけない」なんてことは考える必要はありません。

常識に捕らわれて自分を制限してしまうと、強みを発見することも、最大限に発揮することもできません。

中途半端な「好き」の強みでは、お客様はファンにならないし信用も生まれないのです。

あなたがすることの決定権はあなたにあります。

自分を制限する常識やサラリーマン思考は外してしまいましょう。

自然に湧いてくる「好き」に身を任せ、やりたいだけやってしまえば良いのです。

弱みを人に任せる方法

できないことを他人に任せることに抵抗がある人もいると思います。できない自分を否定される恐怖心があると人にお願いできませんよね。

そんな時に必要なのは「出来ない自分を恥ずかしがらない」ということです。

できないことがダメだというのは思い込みであって、出来ない自分を開き直ることが大切です。

そして、人にお願いする場合は、自分が向かっている方向、やりたい想いに共感してもらわなければいけません。

想いを伝えること、つまりゴールの共有は起業にあたって非常に重要です。

ゴールに共感してもらえるからこそ、足りない部分を手伝ってもらえますし、また解決策を提案してくれるからです。

ゴールが共有されないと、具体的に何を提供したら良いのかが明確になりませんし、相手も主体的に協力してくれません。

当然、共有すべきゴールが私利私欲のためでも振り向いてもらえませんよね。

共に目指すゴールが世のため人のためであるからこそ、心から共感し手伝ってくれる人も現れてきます。

まとめ

あなたがビジネスをスタートするにあたって大切なのは、弱みは克服せず、自然とできてしまう自分にしかない強み=スペシャルワン、がどこにあるのかを見つけることです。

あなたの唯一無二の才能に、最大限の努力を掛けあわせることで最高のパフォーマンスが生まれます。

そして、なぜそれをやりたいのか、どこに向かっていきたいのかを明確にすることです。

あなたが目指すゴールと、自分は何が出来て何が出来ないかを伝えましょう。

そうすれば、自分は強みだけを発揮しながら、弱みを助けてくれる人と共に最速でビジネスを発展させることができるのです。

話し手:坂本憲彦
ライター:岡崎智紀

執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 坂本憲彦(一般財団法人 立志財団)

著書『6つの不安がなくなれば あなたの起業は絶対成功する』は1.1万部のベストセラー。銀行出身で20年間で1万人の起業家を指導してきた起業家教育の専門家があなたの成功を完全サポートします。
立志財団認定コンサルタント / FP(ファイナンシャルプランナー)

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