令和時代の「副業×起業」のすべて

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 鈴木 彰悟

これから社会構造やテクノロジーの変化が急激に進み、雇用の形も大きく変わっていきます。トヨタ自動車が「終身雇用は難しくなるだろう」と提言したのも記憶に新しいですね。

そんなことを背景に、自らの生活を振り返って、これからのことを考えると、本業のみの収入で生活を成り立たせることに対して、不安を感じるサラリーマンの方も多いのではないでしょうか?

今回は約16年間、さまざまな起業家たちの事業立ち上げに寄り添ってきた我々ドリームゲートが「副業として事業を展開し、起業する」ことについて、副業から起業するときのポイントや、副業から起業するときに起こりうる問題の解決策について説明していきます。

起業/副業ってなに?

まずはじめに起業と副業について言葉の概念から確認してみたいと思います。

起業・・・自ら事業を興すこと
副業・・・本業での収入とは別に副収入を得ること

この言葉の意味を考えると、副業として事業を自らが興すことがそもそも「起業」という意味となります。では、個人事業主として起業するのか、法人として起業するのかどちらがいいのでしょうか?このことについては次の章でくわしく説明します。

副業で起業するメリット

副業を展開する上で、法人化すべきなのか、個人事業主として事業を行うのかを迷うことでしょう。税金の支払いや信用、さまざまな点でそれぞれにはメリット/デメリットがあるので、それを踏まえたうえでいくつかのポイントを紹介します。

社会的な信用があがる

法人化することでの大きなメリットとして、「社会的な信用があがる」ということがあります。信用度があがることによって、優秀な人材を採用できるようになったり、資金調達も行えるようになったりします。副業でやる事業をどこまで成長させたいのかが法人化するか否かを判断するひとつのポイントになります。

売上高によっては節税効果がある

節税対策面から、法人化するべきかを考えるのもひとつです。
ケースバイケースですが、所得が600万~800万になったら払うべき税金額が個人より法人のほうが少なくなるため、法人化を選択する個人事業主の方が多くいます。

節税対策や社会保険について、利益の状況からそれぞれ法人化するべきタイミングは異なります。初めは個人事業主としてビジネス展開を始め、軌道に乗ってきたら法人化することをおすすめします。よりくわしく法人化のタイミングについて知りたい方がいれば、以下のリンク先をご覧ください。

取引相手が法人の場合

もしあなたが展開する事業が法人を相手にする事業プランならば、法人を設立することをおすすめします。企業によっては、個人で事業を行っている人とは取引をしない会社も少なくなく、個人事業主であることによって取引が行えないこともあるので、もし自分の事業の取引相手が法人の場合は、法人を立ち上げましょう。


【無料】会社設立キット 電子定款申請も受付中。格安で会社設立したい方、実質3万5千円もお得に!


副業×起業のアイデア3選

いざ副業で起業しようとなってもなかなかアイデアが思い浮かばず、どんなビジネスを行えばいいのかわからない方もいいのではないでしょうか?ここでは、副業×起業でいくつか参考になるビジネスモデルについて説明していきます。

自分の「ブランド」を立ち上げる

これから、徐々に「個」の時代がやってくる。その中で、一つのキーワードでもあるのが、「ファン」。自分の個性や価値観を世界と共有し、価値観を共有しあえる仲間と何かを生み出していく世の中が来る。自分の個性をブランド化し、それを副業につなげてみましょう。

1 COHINA https://cohina.net/

このブランドは、「Sサイズ女性のための綺麗カジュアル」を軸にして、身長150㎝前後の女性のためのファッションアイテムを揃えているブランドです。COHINAを創業者の女性二人は、「低身長で自分に合う服がなかなか見つからない」といった自分自身の個性を武器に、起業し、D2Cブランドを立ち上げました。

2 Factelier  https://factelier.com/

大学時代留学先のフランスで創業者の山田さんは、「日本には本物のブランドがない」といわれたことを背景に、このFactelierを創業。本物を作り続ける工場と消費者をつなげるD2C サービスを展開します。自分のストーリーや哲学を武器に、ブランドを作り上げました。

3 over E https://overe-shop.com/

胸が大きな女性のためのアパレルブランド「over E」。日常の瞬間に私たちが感じていた違和感が「胸」「服」という共通点で繋がって立ち上がったこのブランドは、胸にコンプレックスを抱える女性から愛されるファッションブランドです。これも創業者たちの個性を自分たちの武器として、ブランドを作り上げている一つの例である。コンプレックスも時に自分たちの強みとなります。

アプリ開発

GooglePlayやApp Storeが出来てから、約12年。アプリ市場は爆発的な成長を見せ、「アプリ」は我々の生活にとって欠かせない存在になりました。これからもアプリ市場は伸びていくことが予想されています。もしあなたが副業として、アプリ開発を考えるのであればこちらの記事を見てみてください。

Webサービス

副業で起業しようと考えるのであれば、一度は考えるのであろうWebサービスの立ち上げ。アプリ開発のようにプラットフォームを気にすることなく、さまざまな媒体でサービスをリリースできるため、自分が考える事業との相性が良ければ、Webサービスの立ち上げもおススメです!

ただWeb開発スキルは必須です。人に頼むとしても、もしあなたが少しでも成長意欲のある方だったら、自分でもプログラミングの勉強はしておきましょう。これから、サービスを運用していく中でもその知識は必ず活きてきます。

会社に知られることなく副業を行うには「確定申告」を工夫しよう!

副業解禁とはいえ、いまだに副業禁止の企業は多数存在しています。

この場合、確定申告のやり方を工夫することで、会社を気にすることなく、副業を行えるようになるかもしれません。

確定申告を行うことで、「住民税につき給与収入に係る税額のみ会社の給与から天引きにし、それ以外の不動産所得や雑所得に係る税額については、自分で納付する方法を選択すること」ができます。具体的には確定申告書の第二表に、給与所得以外の所得に係る住民税の納付方法を選択できる欄があるため、当該欄にて「自分で納付する」を選択しましょう(普通徴収)

しっかりと手続きを踏むことで、ほぼ本業の会社にバレないで副業を行うことが出来ます。この対応で劇的に会社に知られるリスクは減りますが、確実ではありません。自治体によっては、「特別徴収」といった手法を推奨しているところがあり、住民税を給与から天引きされるようになっている場合もあります。気になる方は、自治体にお問い合わせください。

副業で起業する上での注意点3つ

本業との兼ね合い

副業をすることは自分のプライベートな時間を削ることになります。これが意外ときつくて、思い切って始めた副業も継続することが難しくなって、やめてしまうひともたくさんいます。これから副業を始める方は、一度自分がなぜ副業をやって、どれだけ覚悟があるのかを自分に問いて見てください。副業だからといって、手を抜いてやっても何も生まれません。

家族との時間

副業を行うと、必然的にプライベートな時間が少なくなるため、家族と過ごす時間も減ってきます。また、起業を考えているのであれば、今まで以上に自分と向き合う時間も増え、もしかしたら本業以上に大変なこともあるかもしれません。もし、副業として起業を考えるのであれば、家族にしっかり相談し、応援してもらえる環境を整えることも大切です。

長時間労働になりがち

副業は、本業以外のプライベートな時間を使うため、長時間労働になってしまいがちです。もし、副業で起業しようと考えるのであれば、ぜひ起業準備の時間を楽しんでください。そのためには、自分のやりたいことや自分自身が当事者意識をもって向き合える課題を軸にして、自分の事業を立ち上げることが肝になります。

まとめ

副業として自分でセミナーを開いて人に自分のスキルを伝えることで収入を得たり、Webサービスを運営したり、受託作業などで副収入を得ることは案外簡単です。

上記とは違い「今は会社勤めしているけど、これから独立して、起業したい!」「自分の本当にやりたいこと/解決したい課題に向き合いたい」という人は、まずは本業をこなしながら、副業として準備を始めることをおすすめします。

サービスをリリースし、ある程度自分の戦略がハマるかテストマーケティングをしてから起業する、という方法でも遅くはありませんし、手堅くはじめられるでしょう。もし副業で起業し、うまくいけば、理想の働き方で働くことも可能になったり、収入も増えることでしょう。

もし、本格的に副業×起業を考えるのであれば、さまざまな起業スタイルでの事業立ち上げを多くの専門家と共に支援してきた我々ドリームゲートに、あなたの挑戦を応援させてください。


>>事業計画(アイデア発想・ブラッシュアップ)の専門家に無料で相談する
>>起業を考えている方向けのセミナーに参加する


 

この著者の記事を見る

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める