6月18日夜に、令和3年度の目玉補助金である事業再構築補助金の第1次公募の採択結果(通常枠、卒業枠、グローバルV字回復枠:第1回公募)が発表され、5,150件が採択されました。
先に発表された緊急事態宣言枠と合わせると、申請の全体数は2万2231件、採択件数は8,016件ですので、全体の採択率は36%です。
この記事では採択結果の速報とともに、第2次に向けた対策について開設します。
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事業再構築補助金1次(通常枠、卒業枠、グローバルV字回復枠:第1回公募)の採択結果、5150件が採択される
令和2年度第3次補正予算「事業再構築補助金」(通常枠、卒業枠、グローバルV字回復枠:第1回公募)について、令和3年3月26日(金曜日)から令和3年5月7日(金曜日)まで公募を行い、応募のあった17,050者のうち、申請要件を満たした14,913者について審査を行った結果、5,150者を採択したと発表しました。
なお結果公表の際には当初18日夕刻に発表と言われておりましたがアクセスが集中し、6月18日20時頃のサイト復旧となりました。
全体の申請数、採択件数は次の通りです。
申請枠 | 申請件数 | 採択数 | 採択率 |
---|---|---|---|
緊急事態宣言特別枠 | 5,181 | 2,866 | 55.32% |
通常枠 | 16,968 | 5104 | 30.08% |
卒業枠 | 80 | 45 | 56.25% |
グローバルV字回復枠 | 2 | 1 | 50.00% |
全体 | 22,231 | 8,016 | 36.06% |
先に発表された緊急事態宣言特別枠が採択率55%だったのに対し、全体では36%と低い結果になりました。
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緊急事態宣言特別枠の方が採択率が高い
申請者の大半が緊急事態宣言特別枠もしくは通常枠ですが、前者が採択率55%、後者が30%と大きな差があります。緊急事態宣言特別枠は従業員数の規定があったり、補助金額の上限が最大でも1,500万円と低めに設定されていますが、補助率が高く、また仮に緊急事態宣言特別で不採択であった場合でも通常枠にて加点措置をされた上で再審査されるので、条件が合致するならば積極的に利用すべきでしょう。
ただし、緊急事態宣言特別枠は7月2日締め切りの第2次公募で最後だと予告されていますので、注意が必要です。
採択金額はどのぐらい?
日刊工業新聞6月18日の記事によると第1次の補助金額は2200億円と言われています。採択された8,016社で割ると単純計算では2,744万円程度となります。
令和3年度行政事業レビューによると、申請金額は平均して2,000万円程度という担当部長の発言もありますので、1社あたり2〜3,000万円程度が採択の平均額なのではないでしょうか。
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補助金の採択率「36%」という数字は低いのか?
補助金の採択率が36%というのは、低いのでしょうか?
他の補助金と比べてみると、次の通りです。
- 令和2年度小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>の採択率・・・52.88%
- 令和2年度ものづくり補助金の採択率・・・42%
この事業再構築補助金は令和2年度に施行され「バラマキ型」と批判された持続化給付金や一次給付金などと違って、自らリスクをとり、思い切って前向きな取り組みを行う企業を支援する目的で始められました。
また、事業再構築補助金は予算が1.4兆円と非常に大型であることで話題ですが、令和3年度行政事業レビューによると、全て予算を消化する必要はないと担当部長が言い切っています。つまり、補助金の給付に値する計画でないなら予算が余っていても不採択にするということですので、採択率の結果や中小企業庁の意向を見ても、「非常にハードルの高い補助金」と言って間違いはないでしょう。
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事業再構築補助金は認定支援機関と事業計画を策定するという要件が決められていますが、ただ確認書を発行するためだけに依頼するのはもったいないと言えます。
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