起業初期に始める方の多いホームページ作成やSNSの運用。その次に考える集客ツールがメルマガやLineではないでしょうか。
SNSは情報の拡散には強いですが、購入までは至る確率がメールよりも低いという調査結果があります。
使っている人なら知っているメルマガですが、
- 「名前は聞いたことがあるが、機能はよくわからない」
- 「Lineのほうが集客できると聞いた」
- 「どう使い分けたらいいのかわからない」
という声をよく聞きます。
そこで今回は、ホームページやSNSを活用している起業家なら、集客をしくみ化するためにぜひとも加えたいメルマガやLineについてまとめました。
特に、ネットショップなどで顧客リストがすでにある場合には、導入しないのは顧客という資産を活用していない、とてももったいない状況です。
メルマガってどういう動きをするの?という初心者の方でもわかりやすく解説し、Line@からLine公式アカウントへ移行する最新情報も入れています。WEBツールをしくみ化して集客を効率化したい起業家なら見逃せない内容です。
- 目次 -
WEB集客のしくみ化とそのメリット
WEBから集客するにはホームページやSNSを活用することは基本中の基本。そこが安定稼働した時に気になるのがメルマガやLineですよね。
WEB集客で成功するためには、複数のツールを組み合わせるのが王道です。なぜかというと、ツールそれぞれの特徴によるメリットとデメリットを補完しあうことができるからです。以下のようなデメリットをお互いに補完することができます。
ホームページやブログは、作成しただけでは誰も読みに来てくれません。自らアクセスしてもらうことが前提のホームページやブログには、ログインしただけで投稿が目に飛び込むSNSから人を呼び込んでアクセスを作ることが必要です。初めは少ない数でも、SNSから地道にアクセスを集めながら記事を更新するうちに、検索でも見つけてもらえるようになります。
ここまででも集客はできるようになります。でも、ここまでだとブログを見に来てもらうか、SNSの投稿という見込み顧客のタイムラインを見てもらう、という「相手の行動」によって見込み顧客のお悩みを解決できる重要な情報が目に入らない可能性があります。ブログやSNSは、情報が手元までは届いていないからです。
それに比べ、メールやLineはパソコンやスマホで、ユーザーの手元まで情報が届く手段です。
ホームページやSNSで知り合った人に登録してもらうことで、一歩踏み込んで手元に情報を届けることができ、他のツールよりも信頼関係を構築しやすくなることで、商品やサービスの購入まで結びつけることができます。
運用の一番のキーは、どのように興味を持った人に登録してもらうか。
リスト取りと言われる登録が進まないことには、ファンになってもらって購入に至るプロセス構築に強いメルマガやLineの良さを活用することはできません。
ホームページ、ランディングページ、SNS、セミナー等での登録の促しなど、リスト獲得の戦略が必須となります。
逆に、ネットショップのような顧客リストがすでにあるサービスの場合は、今すぐ導入しないのはもったいない!
顧客に合った最新情報を配信してリピート購入につなげましょう。
次の章では、メルマガとは具体的にどんなしくみなのか、Lineはどう活用すればいいのか、特徴を見ていきます。
メルマガとLineの違いと選び方
それぞれの特徴を知って、あなたのビジネスにどう活用できそうか、想像してみてください。
①メルマガ / メールマガジン
メルマガの特徴
正確にはメールマガジンと言いますが、「メルマガ」のほうになじみがあるかもしれません。以前、メルマガ構築セミナーでお話をしたときに、ご参加者がおっしゃった衝撃の一言がありました。
「メールが届くときに文章に私の名前が入っていますが、一人ひとり入れているんじゃないんですか?驚きました!」
え!私のほうが驚きました!!
そうです、名前は一人ひとり入れなくても、登録している名前を自動でシステムが挿入してくれます。
メルマガという名前を聞いたことがあって、実際にどこからか自動配信のメールを受けとっていても、詳細は知らないこともあるかもしれません。
単にメールを送るのと違って、メルマガスタンドと呼ばれるシステムでは、多くの場合、以下のような機能が備わっています。
- ステップメール:登録後に日数を決めて自動でメールを配信する機能
⇒読者にファンになってもらうことができます。 - 配信したメールの開封率
- メール内に記載したURLのクリック数
- 顧客に合わせた情報の配信:既存顧客か未購入の見込み顧客かなど、分類した情報配信が可能
システムによってさらに機能がさまざま用意されています。
メルマガを始めるときの注意点
広告や宣伝を目的とするメール配信は「特定電子メール法」という法律で、ガイドラインが定められています。ビジネスとして信頼を得るためには、法律に準拠した運用をすることは基本中の基本です。
まれに、不特定多数にメールを送るときに、メルマガ配信スタンドを使わずに、メールアドレスのBCCを使って送っている起業家や企業を見かけます。
これはとてもリスクの高い運用ですので、即刻やめましょう。
BCCを間違えてTOに宛て先を入れてしまうと、個人情報漏洩となり、重大な事件となってしまいます。
また、購読を解除する方法を入れないと、ガイドラインの違反となります。
メルマガであれば、他の人のアドレスが間違って見えてしまうことはありません。また、解除リンクも簡単に入れることができますので、ガイドラインに沿った運用の手間をかけず、リスクを負わずにできるように、システム側で準備されています。
②Line@ / Line公式アカウント
Line@ / Line公式アカウントの特徴
一時期、SNS集客としてとても流行ったLine@ですが、Line公式アカウントとの統合が行われているため、併記しました。
特徴としては、
- 個人のLineと違って一斉配信ができる
- スタンプカード、アンケートなどの追加機能が使える
- 開封率がメルマガより高い
- 成約率が高い
と言われています。
無料アカウントよりも有料のほうが、見栄えの良い投稿ができたり、機能的なメリットがあります。
ただ、この開封率には少々トリッキーな要素があります。
Lineの場合は、最新の1通だけを開封して読むということができません。メッセージの来ているトークを開くと、それまで受信したメッセージがたとえ読んでいなくても、すべて開封済みになります。
メールでは開いた1通のみが開封済みとなるので、数値の取り方が違うため、単純に比較することはできないと考えます。
Line@ / Line公式アカウントの注意点
登録者の手元までメッセージを届けられるという点では、メルマガと同じ機能で、開封率も成約率も高いなら、Lineを使えばいいのね、という考えには、ちょっと待った!
注意点であるリスクも押さえておきましょう。
一番のリスクは、SNSのひとつであるLineでは、システム変さらによって料金や使い勝手を大きく左右され、もしもシステム自体が廃止になった場合には、集めた見込み顧客に連絡する手段がなくなることです。
メルマガは、配信システムがたくさんあり、料金もさまざまなので、今使っているものが仕様の変更で継続利用が難しくなった場合には、顧客リストを移行して引っ越すことができます。
Lineのリスクを理解している起業家は、Lineで集めた人向けにキャンペーンを行う際に、メルマガにも登録してもらうという、2段階のリスト集めをしている場合が多いです。
逆に、ウェブショップなどでメールアドレスはすでに保有している場合は、メルマガと併用で、Lineで情報を受け取りたいという顧客向けに導入すると良いです。
システムが廃止にならなくても、今行われているLine@からLine公式アカウントの移行のように、料金体系が変わって継続が難しくなった時に慌てずに済みますね。
今回の移行は、無料アカウントにはそれほど影響がなく、リストをたくさん持っているアカウントのほうが料金面などで影響が大きいのように見受けられます。
2020年2月28日までには強制的に移行されるとのことなので、強制移行になって慌てないように、2020年1月14日までの自分で移行できる期間に実施する方がお勧めです。
管理アプリや、操作画面も変わるようなので、繁忙期を避けて混乱が起きないようにスケジュールをする必要があります。
メルマガとLine両方導入している場合はどうする?
両方導入している場合、配信する情報は分けるのか、同じでいいのか迷うかもしれません。
同じ情報を両方で配信していることが多いです。両方導入すると、読者が読みやすい方で読んでもらえるというメリットがあります。
まとめ:WEB集客戦略を決めてから運用する
起業してから、
- ホームページが必要だ
- ブログを毎日書くと良い
- SNSは必須だ
- メルマガが無いと売れないらしい
- Lineが集客できるらしい
- 今は動画だ
などと、いろいろな声が聞こえてきているかもしれません。
これらをどんどん開設して、投稿していたら集客できるようになるのでしょうか?
答えはNOです。
ホームページやブログにはSEO対策を施す必要があり、一つ一つのSNSは特徴をつかんだ運用方法があり、それらをなくしては集客につながりません。
そして、次々と手をだしても、時間がとられるばかりで、集客に結び付くところまで行きつかない起業家も多いのが現状です。
ですから、メルマガやLineを始めるときには、他のWEBツールとのバランスや運用にどう組み込むか、WEB集客の仕組みについて、戦略を構築してから運用を始めることが重要です。
すでに手元にリストがある場合も、全体の運用にかかる時間やバランスを考えて、戦略を構築してください。
リストが無い場合は、メルマガとLineに登録してもらわないことには始まりません。
運用したいと思ったら、どうやって登録を促すのか、上記で上げたメリットを享受するためにしっかりと戦略を練ってください。
フェイスブック、Twitter、Line、YouTubeと次々に投稿している起業家のアカウントを見ると、それぞれのフォロワーが数人~数十人しかいないことがあります。
そのような運用では、メルマガやLineに登録してもらうためのキャンペーンを打っても、結果を出すのは難しいです。
たくさんのツールに投稿する手間をかける前に、結果の出る体制を作り上げるのが先です。運用では順番を間違えないようにすることが、効率よく運用するカギです。
現状のWEBツールの運用からはどのようにメルマガやLineを組み込めばいいのか、どちらを使うのがいいのか、個別のアドバイスは有料相談でお受けしています。ドリームゲートからは特別価格となっていますので、ぜひご活用ください。
執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 佐々木 美香
(ミカプロジェクツ 代表)
ITサポート歴20年以上。日本で一番キャリアの長い女性IT専門家
2015年よりワードプレスでのホームページ作成、ブログのSEO対策、SNSやメルマガ集客などを、パソコンが苦手な人でも、自分でできるようになるコンサルティングを提供。
コンサルティングを受けた方からは、「ホームページからの月商が100万円を超えた」「アクセスが20倍になった」「高額商品が初めて売れたのがホームページからのお客様だった」などの報告が多数。
他に、小規模事業や個人起業家向けに、サービス・商品作りからWEBを活用した売れる仕組み作りまでのトータルサポートを提供。
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