2024年後半のビジネス予想・これから流行るビジネスは?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 新井 一

「今、●●がネット上でめちゃくちゃ話題で、すごく流行っているんですよ! 新井さん、ご存じですか!?」

起業コンサルティングの現場で、日常的に言われる言葉です。恥ずかしながら、私にとって初耳の情報も多く、知らないことの方が多いです。

このような現象は、「フィルターバブル」、「エコーチェンバー」などと呼ばれ、自分のスマホの中で、皆がやっていること、言っていることが、他の人のスマホの中では、まったく表示されない、聞いたこともないことだったりすることを指します。アルゴリズム、個々の嗜好性の学習機能によって操作されているSNSや検索、動画サイトから情報を得ることが多くなった今、世の中の情報に公平に触れていくことが極めて難しくなりました。それだけに専門性は深まりますが、視野が狭くもなりがちです。

 

皆さま、こんにちは。私はドリームゲートアドバイザーを務めております新井一(あらいはじめ)と申します。会社員のまま小さく起業できるコミュニティサロン「起業18フォーラム」を運営しています。

今回、私が毎度担当させていただいております、ビジネストレンドの予測コラム(2024年後半)を執筆するにあたり、ひとりでも多くの読者の皆さまにとって有益な情報となるよう、スモールビジネスを4つの売れ筋カテゴリ(お金系、仕事系、自己啓発系、恋愛系)に分類し、それぞれのカテゴリについて、日々起業支援をしている現場で勢いを感じるビジネスをご紹介してみたいと思います。「本当かよ!?」、「そんなわけないだろ!」などとツッコミを入れていただきながら、ぜひ最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

流行るビジネスに乗っかることの重要性

大企業にお勤めの方を中心に、お給料やボーナスが上がっている人が増えていますが、実質賃金は25カ月連続マイナス。円安でインバウンドは好調ですが、日本人の消費にはなかなか火が付きません。一部報道によれば、この物価高を考慮して老後30年の必要資金を再計算すると、なんと4000万円近くになってしまうとか。一昔前に騒がれた老後2000万円問題が、かわいく見えてきます…。

そこで、会社だけに頼っていられない、老後の不安の解消にと、多くの人が起業や副業を考えます。ですが、消費が盛り上がらない状況下、参入障壁の低い「スキルシェア」や「ネットショップ」市場は、利益率の下落が止まりません。さらに、ますます、他社(他者)との差別化が難しくなっています。そして、情報弱者を狙った誇大広告や、仕事が減ったフリーランスが、安い単価で無茶な保証をしているケースもよく見かけるようになりました。

そんな状況を少しでも好転させるためには、沈んでいく船から降りなくてはいけません。別に、日本を諦めて海外に行こうと言っているわけではありません。仮に今、お給料も上がらない、売上も伸びない場所いたとしても、そこにきちんとしがみつきながら、これから伸びる成長市場もしっかりと捉え、片足をゆっくり入れてみよう、そんなことをお伝えしたいのです。上りエスカレーターに乗れば、ちょっと休んでいても、皆と一緒に上がっていけるじゃありませんか。

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2024年後半に流行る「お金系」ビジネスは?

越境ECプラットフォームを利用しての輸出ビジネス

副業でも起業でも人気のネットショップですが、いわゆる「せどり」転売はすでに飽和状態。新規参入は容易ではありません。中国からの輸入品は、中国国内の景気悪化や他国の関税アップで行き場を失った商品が、大量に日本に流れ込んできます。そのような状況下で円安でもある今、メイド・イン・ジャパン品を海外に輸出しようと考える人は増えるでしょう。今は、国内取引の感覚で海外に販売できるプラットフォームがいくつもあり、ハードルも下がっています。やるなら今がチャンスでしょう。

ファイナンシャルアドバイザー

物価高でお金の不安がますます高まっている時代であり、投資ブームでもある今、お金について学びたい、アドバイザーが欲しいという人は増えるでしょう。ですが、人間によるアドバイスよりも、今後はAIによるサポートの方が主流になる可能性が高く、単なるFPでは競争に勝てなくなります。2030年にかけて不動産や相続の専門家の需要は伸びるでしょうから、AIに仕事を奪われる恐れがある人は方向性を変えるタイミングです。

2024年後半に流行る「仕事系」ビジネスは?

営業/集客代行業

需要が弱い時代ですから、成果報酬型の営業代行サービスを提供できれば、たくさんの依頼が期待できます。また、スキルシェアサイトの使い勝手が悪くなる一方(直取引を防ぐため)の今、手数料を無料化し、広告で収益を出すプログラマーチームが登場すれば、業界の景色が一瞬で変わる可能性もあります。

AI活用ビジネス

この先しばらく、もっとも熱い分野です。ノーコード開発が広がり、マイクロSaaSを手掛けるベンチャーも増えるでしょう。個人プログラマーであっても、自動ツールやAI搭載のチャットボット、アプリを開発し、サブスクで大きく儲ける人が出てくる可能性は十分にあります。健康、教育、美容、ファッションなど、AI活用の幅は無限に広がります。

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2024年後半に流行る「自己啓発系」ビジネスは?

メンタルヘルスサポート

メンタルヘルスは新しいビジネスではありません。今までも、この先も流行り続けるということです。変化が激しく、格差が広がり、会社で生き残るのも大変。そんな不安の尽きない現代人は、潜在的に、常に心の安定、落ち着き、癒しを求めています。ただし、これまでのような対人カウンセリングやコーチングではなく、やはりこの分野でも、アクセスしやすいAIを活用したサポートの需要が高まるでしょう。

リアル/オンラインコミュニティ

体験を共有したり、アドバイスを求めたり、同じ悩みを理解してくれる仲間がいる場所は、この先もますます必要とされるでしょう。「安全かつ簡単に繋がることができる」が成功のカギになり、複雑なもの、難しいものは、流行ることはありません。広く浅い匿名性の高いコミュニティと、狭く深いつながりのできるコミュニティ、現場ではどちらも人気です。

2024年後半に流行る「恋愛系」ビジネスは?

体験共有型結婚相談所

少子化対策のひとつとして東京都がマッチングアプリを始め、従来型の結婚相談所は苦境に立たされるかもしれません。登録や審査が面倒でも、マッチングアプリの不安な点をカバーし、安心安全を売りにしてきた結婚相談所ですが、その部分を行政が担ってしまうため、新たな付加価値を出す必要に迫られています。単なる条件マッチングとお見合いのみならず、恋愛リアリティショーさながらのエンタメ性があり、今まで以上に体験の共有ができる結婚相談所が出現することになるでしょう。

シニア向けデートプランナー

時間もお金もあるのに寂しさを感じていたり、ひとりでの生活が不安だったり、第三の人生でパートナーを求めるシニアはますます増えていきます。デートを楽しんでいたのは数十年も昔。行動範囲も狭くなり、もはやデートプランなど考えることもできなくなったシニア層に、最適なデートプランを提案したり、傾聴やコミュニケーション、ファッションを指南するお仕事が求められるでしょう。ペーパードライバー向けの運転講習のようなものですね。

まとめ:2024年後半は、この先続くトレンドの始まりの時

いかがでしたでしょうか?
大ブームが来るかどうかは別として、ビジネス環境の変化が続く2024年後半は、この先しばらく続くトレンドのスタート地点になることは間違いなさそうです。お金の不安、AI、メンタルヘルス、そして増え続けるシニア層。私たちが社会のためにできることは、たくさんありそうですね!
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執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 新井 一
(パーソナルビジネスブレインズ・コンサルティング事務所 代表)

起業18フォーラムの代表を務められている新井アドバイザー。会社員時代に起業した経験をもとにしたアドバイスは多くの支持を得ております。
2007年から独自のマーケティング理論を基にした集客メソッドを公開。全国で1,000回を超えるセミナーや10,000件以上の相談に応じるなどの実績を豊富にお持ちです。

プロフィール

ドリームゲートアドバイザー新井 一

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