2020年10月より、ドリームゲート・アドバイザーになりました、西畑良俊と申します。
メンタルコーチとして独立して丸6年。
アスリートや経営者、起業家、会社勤めの方、子育て中のお母さんなどなど、いろいろな方々の心に寄り添ってきました。
今回は、成功する起業家メンタルを手に入れるための、「折れないメンタルを手に入れる自分との向き合い方」を、5つのステップでお伝えします。
実際、この方法で自分と向き合い続けた結果、「折れないメンタル」を手に入れた方々は非常に多いです。
たとえばスポーツの分野では、半年くらいスランプだった学生ランナーが、1回のセッションでスランプを脱出。エースに成長し、日テレに取り上げられた(『箱根駅伝 絆の物語』2015年)事例や、なかなか実力を発揮できずにいた実業団選手が、1年以上に渡って自分と向き合い続けたことで、大事な駅伝で区間賞を獲得した事例。
ビジネスの分野では、創業間もない社長が、自分の決断に自信が持てずに悩んでいて、3回のセッションで自信を回復、業績もうなぎ登りになった事例、フツーのサラリーマンが、6回のセッションで自分の深い想いに気づき、独立・開業、幸せな日々を送るようになった事例などがあります。
自分と向き合うからこそ、本当の意味で自分のやりたいことに気付け、やりたくないことが明確になり、自分らしく輝く生き方を選ぶことができるようになります。
紙(ワークシート)とペンをご用意いただき、浮かんだイメージや言葉を書き出しながら、自分と向き合い、折れない・成功する起業家メンタルを手に入れていただけたらと思います。
ワークシートはこちらからダウンロードしてください。
- 目次 -
感情を吐き出す時間を持つ「モヤ出し」
まず、いろんな場面で実践して欲しいのが、「モヤ出し」です。
「モヤ出し」とは、何だか集中できない、気が乗らない、物事が思うように進まないといった時に、「モヤモヤを紙に書き出す」ことです。
私も、このコロナ騒動で、対面での研修が一気にゼロになった4月頭から、毎日のようにモヤ出しをし続けました。(以前からやっていましたが、コロナ騒動で1日2~3回、行うようになりました)(この時期はペンの消耗がすごかったです(笑))
その結果、手放すものが明確になり、集中すべきことがわかり、不安や怖れに支配されることなく、やるべき行動をとり続けることができました。
やり方としては、A4の紙を用意して、真ん中に、「モヤモヤ」と書き出します。(真ん中に書くキーワードは、「今の自分」でも「TO DO」でも、何でも構いません)
そこから、マインドマップのように、線を引っ張り、連想ゲームで、どんどん、思いついたキーワードを書き出していきます。
<モヤ出しの例>※クリックで拡大します
10分から15分くらい、「モヤ出し」をするだけで、心はスッキリと整います。
夜寝る前に行えば、ぐっすりと眠れるようになりますし、始業前に行えば、今日やるべきコトに集中して取り組むことができるようになります。
お金をかけずに、心を整えられる、シンプルでパワフルな方法ですので、日々、継続して、折れないメンタルを手に入れていただけたらと思います。
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どんな感情にもOKを出す「OK出し」
続いて、いろんな場面で実践していただきたいのが、「OK出し」です。
どんな自分にも「OK!」と受け入れることで、「自分の存在そのもの」に丸をつけていきます。
これは、「自己肯定感」の根っこを育むことに繋がり、ブレない自分を手に入れられるようになります。
- 「嫌な気持ちを感じた自分、OK!」
- 「不安な気持ちを感じた自分、OK!」
- 「イライラした自分、OK!」
- 「あ~、今、嫌だと思ったよね~」
- 「あ~、今、不安な気持ちを感じたよね~」
- 「あ~、今、イライラしちゃったよね~」
- 「大丈夫! 大丈夫! そんな自分も素晴らしい!」
こんな形で、自分に「OK」を出したり、自分に「共感」したりして、どんな自分も「素晴らしい!」と肯定して受け入れていきます。
すると、確実に心は整っていきます。
そして、何があってもブレない「大丈夫!」と思える、芯の太い状態になっていきます。
自分への「OK出し」と「共感」、ぜひ今日から習慣にしてみてください。
自分の思考のクセに気づく「べき出し」
物事がうまくいかないとき、力んでいるとき、頑張りすぎているときなどに考えてみて欲しいのが、「べき出し」です。
「べき出し」とは、「自分はどんな思い込みをしているのだろうか?」と自分の内側を見つめる作業のことです。
「べき」とは、「~すべき」「~しなくてはならない」「~してはならない」といった、「命令」や「禁止」の「思い込み」のこと。
イライラしているとき、頑張りすぎているとき、物事がうまく流れていかないとき、実は、こうした「思い込み」にとらわれすぎているケースが多いのです。
- 「売上を上げねばならない」「稼がねばならない」
- 「絶対に成功しなければならない」「失敗してはならない」
- 「(独立開業したら」自力でがんばらねばならない」「人を頼ってはならない」
- 「人を喜ばせねばならない」「人を悲しませてはならない」
- 「時間を無駄にしてはならない」「休んではならない」
- 「従業員は、お店の売上げに貢献すべき」「遅刻してはならない」
などなど。
一見すると確かに大切なことではあるのですが、あまりにも強く「思い込み」すぎていると、肩に力が入った状態になります。力んでしまうと、パフォーマンスは下がり、成果につながらなくなります。
例えば、「稼がなくてはならない」「絶対に失敗してはならない」と思い込んでいる方と会って話をしたら、何だか疲れてしまいそうですよね。
自律神経は伝染する、ということがわかっています。脳のミラーニューロンという部位が、相手の自律神経、精神状態を敏感に感じ取り、それを真似する仕組みがあるのです。
お客様と一緒に幸せになる、成功する起業をしたいのであれば、まずは自分自身がこうした「思い込み」を手放し、自然体で楽しめる心を手に入れる必要があります。
例えば、こんな感じです。
「従業員は、お店の売上げに貢献すべき」
→「従業員にはお店の売上げに貢献して欲しいけど、価値観は人それぞれ。 一人ひとりが輝ける職場をつくろう!」
「遅刻してはならない」
→「時には遅刻してしまうこともある。何があったのか、まずは耳を傾けよう!」
「時間を無駄にしてはならない」「休んではならない」
→「休むことも仕事のうち、しっかりと休もう」
→「メリハリを大切に、ぼんやりする時間・遊びの時間も大切にしよう!」
「人を喜ばせねばならない」「人を悲しませてはならない」
→「すべての人に満足していただくことはできない。そんな幻想は手放そう!」
→「時には、人を悲しませてしまうこともある。しっかりとお詫びしよう」
「(独立開業したら)自力でがんばらねばならない」「人を頼ってはならない」
→「人は一人では生きていけない。しっかりと人を頼れる人になろう」
→「自分一人でできることなんて限られている。仲間との協力体制を整えていこう」
「絶対に成功しなければならない」「失敗してはならない」「売上を上げねばならない」「稼がねばならない」
→「成功したい。でも、時に、うまくいかないこともある。失敗の中には、成功の種が詰まっている。そこから学び、成長していけばいい!」
→「思うように稼げない時だってある。今できることに心を込めて行動しよう!」
→「お金は『ありがとう』の対価だ。もっともっとお客様に喜んでもらえることに、注力しよう!」
→「必要としている人に、しっかりと情報を届けよう」
「思い込み」を手放すためには、「事実かどうかを問いかける」「『~してもいい』と許可を出す」「行動に意識を向ける」などの方法があります。
まずは「べき出し」をして、「思い込み」に気づき、その思い込みを手放す作業・ゆるめる作業を行い、折れないメンタル・しなやかな心を手に入れていきましょう。
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どんな出来事にも「面白さ」「チャンス」「感謝」を見出す「チャンス出し」
「事業が順調な経営者・起業家は一人としていない」という言葉があります。
「事業計画書通りに、事業が進んでいる経営者・起業家は一人もいない」という意味です。
確かに、そうですよね。
そういう意味でも、起業家にとっては、何が起こっても、その出来事の中に「面白さ」「チャンス」「感謝」を見出す視点というのが、ものすごく重要になります。
- 何があっても、「面白い」と声に出してみる。
- 何が面白いのかを考える。
- どんなときでも、「チャンス」と口に出す。
- 何のチャンスなのかを考える。
- どんなときでも、「ありがとう」と先に言ってみる。
- 何がありがたいのかを考える。
この思考法を手に入れると、本当の意味で、折れないメンタルを手に入れることができるようになります。ピンチが訪れなくなるのです。
一見すると、「ピンチ!」と思える出来事の中に、面白さや、変化・成長のチャンス、感謝を見い出せるようになっていき、安心した気持ちで、楽しみながら、目の前の物事に集中して取り組んでいけるようになります。
ぜひ、今日から意識して、「チャンス思考」を身につけてみてください。
自分を認める時間を持つ「良い出し」
最後に、日々行っていただきたいのが、「良い出し」です。
具体的には、「今日、自分ががんばったこと」「今日のよかったこと」「今、感謝できること」「自分の強み」「自分への褒め言葉」などを書き出すことで、今日の自分に丸をつけていきます。
成功者になるためには、「何をやるか」よりも、「どんな自分で過ごすのか」、つまり「あり方」が重要です。
日々の感謝やがんばったことを書き出す習慣を身につけることで、自分を心から認められるようになり、日々の立ち居振る舞い、自信の現れ方が変わっていきます。
これは、日々ノートに書き出すのがオススメですが、ちょっと時間がない時などは、寝床に就いてから、「がんばったこと」「よかったこと」「感謝できること」を思い浮かべて、自分を抱きしめて「がんばった!」「よくやった!」「よかった!」と自分を認める言葉をかけるだけでもOKです。
自分なりに、自分をしっかりと認める・抱き締めることを、習慣化してください。
さいごに
以上、「成功する起業家になる」ための「折れないメンタルを手に入れる自分との向き合い方」について、「5つのステップ」でお伝えしました。
ちょっと手間がかかる、面倒くさい作業もあるかもしれませんが、だからこそ、本当の意味で、幸せを感じられる、生きがい・やりがいにつながる、自分らしい日々を過ごせるようになっていきます。
執筆者プロフィール:
西畑 良俊 / オフィス・イマココ
メンタルコーチとして、また、「ごきげんな職場」をつくる研修講師として、多くの方々を支援。人と組織の可能性を最大限に引き出すことをモットーに、セミナーやワークショップを開催しています。