【速報】事業再構築補助金 1次の採択率は36%!採択率が低いワケとは

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

※2021年6月23日更新

中小企業庁は6月16日18時に事業再構築補助金の第1次公募<緊急事態宣言特別枠>について、6月18日夜に<通常枠、卒業枠、グローバルV字回復枠>の採択結果を発表しました。申請の全体数は2万2231件、採択件数は8,016件ですので、全体の採択率は36%です。

この記事では事業再構築補助金の採択結果に関する情報をまとめ、また採択率が低い理由について推測しています。

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第1次<緊急事態宣言特別枠>の採択率は55%

中小企業庁は6月16日18時に事業再構築補助金の第1次公募、<緊急事態宣言特別枠>についての採択結果を発表し、その結果は次の通りでした。

  • 応募申請数:5,181件
  • (そのうち申請要件を満たした数:4,326件)
  • 採択件数:2,866件

応募申請数に対する採択件数の割合は55.3%でした。

都道府県別にみると、次の通りです。東京都が最も多く、ついで大阪府、愛知県という結果です。

都道府県名 採択件数
北海道 77
青森県 8
岩手県 11
宮城県 33
秋田県 11
山形県 14
福島県 9
茨城県 27
栃木県 26
群馬県 31
埼玉県 91
千葉県 77
東京都 533
神奈川県 156
新潟県 34
富山県 14
石川県 35
福井県 16
山梨県 19
長野県 51
岐阜県 75
静岡県 53
愛知県 239
三重県 30
滋賀県 31
京都府 136
大阪府 321
兵庫県 147
奈良県 53
和歌山県 29
鳥取県 6
島根県 6
岡山県 47
広島県 35
山口県 13
徳島県 9
香川県 18
愛媛県 26
高知県 15
福岡県 130
佐賀県 12
長崎県 17
熊本県 36
大分県 19
宮崎県 21
鹿児島県 21
沖縄県 48
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通常枠などを含めた採択率は36%という厳しい結果に

令和2年度第3次補正予算「事業再構築補助金」(通常枠、卒業枠、グローバルV字回復枠:第1回公募)について、令和3年3月26日(金曜日)から令和3年5月7日(金曜日)まで公募を行い、応募のあった17,050者のうち、申請要件を満たした14,913者について審査を行った結果、5,150者を採択したと発表しました。つまりその採択率は36%という結果です。

全体の申請数、採択件数は次の通りです。

申請枠 申請件数 採択数 採択率
緊急事態宣言特別枠 5,181 2,866 55.32%
通常枠 16,968 5104 30.08%
卒業枠 80 45 56.25%
グローバルV字回復枠 2 1 50.00%
全体 22,231 8,016 36.06%

業界別の採択件数内訳は下の図の通りです。

事業再構築補助金事務局発表「事業再構築補助金第1回公募の結果について」より抜粋

製造業が31.7%ともっとも高く、次いで宿泊業・飲食・サービス業が21.8%という結果でした。

事業再構築補助金の採択率が低い理由を推測

第1次公募の採択率は非常に低いと感じますが、他の補助金の採択率と比較してみましょう。

  • 令和2年度小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>の採択率・・・52.88%
  • 令和2年度ものづくり補助金の採択率・・・42%

令和2年度の他の補助金の採択率と比較しても低い結果となっています。事業再構築補助金は長引くコロナ禍で苦しむ事業主を事業再構築を後押しするためにつくられた補助金ですが、どうしてこのように低い結果となったのでしょう。

理由①マーケティング計画の試算根拠が甘い

参考になるのが令和3年度行政事業レビューです。

この中で中小企業庁の担当部長が次のように発言しています。

私も1次申請が出てきたあと、数百にわたって申請書を読ませて頂きましたが、共通した特徴がございまして、顧客規模の想定の積算根拠が甘い。なぜそれだけのお客さんが取れるんですか?というところについては、厳しく見ると8割が落第しそうな勢いであります。

つまり、マーケティング計画の試算が甘いということです。どれだけの客数が取れるのか、収支計画などの中で試算をするかと思いますが、その根拠をしっかりと説明できていない計画が多かったということになります。

逆に言うと、このあたりをしっかり説明できれば、説得力のある事業計画になるでしょう。

理由②書類不備・申請要件を満たしていない

そもそものところになりますが、書類不備・申請要件を満たしていない応募件数が2,992件もあり、全体の13%にもなります。

事業再構築補助金事務局発表「事業再構築補助金第1回公募の結果について」より抜粋

申請要件を確認する、必要書類をしっかり準備するというのは当たり前ですが重要です。

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採択への近道は優秀なパートナー選びから

事業再構築補助金は1.4億円の予算でスタートしましたが、日刊工業新聞6月18日の記事によると1次申請での採択金額は予算総額の約5分の1に当たる約2200億円だということです。第2次以降、第5次まで予定されていますので、まだまだチャンスは十分にあります。

事業再構築補助金は認定支援機関と一緒に事業計画を策定するという要件がありますが、採択率を高めるためには優秀なパートナーを選ぶのが得策でしょう。

「認定支援機関さがせる窓口」なら2020年度の補助金採択率が平均81%と、非常に優秀な認定支援機関が顔を連ねていますので、申請を予定している方はご相談ください。

よくある質問

Q.自分の第1次の採択結果はどこで見られますか?

電子申請システムにログインすると、結果が見られます。または中小企業庁のページで発表されています。

Q.第1次で不採択でした。第2次以降で再申請は可能ですか?

採択結果の発表後であれば再申請は可能です。

Q.緊急事態宣言特別枠での申請は第2次も可能ですか?

第2次申請の締め切りは7月2日ですが、第2次まで緊急事態宣言特別枠を受け付けています。

 

 

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