【専門家監修】初心者にもおすすめ!ネットショップ開業のすべて

この記事は2019/12/18に専門家 小西 薫 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

経済産業省のデータによると、BtoCにおける国内のEC市場規模は2010年度には7兆7,880億円だったのに対し、2018年度には17兆9,845億円と8年間で2.3倍にも上昇しています。

そんな中で、「ネットショップを開業してみようかな」と考える人も多いのではないでしょうか?しかし実際にネットショップを開業してみると競合との差別化を図れずに「販売がうまくいかない」「集客ができない」などの問題に直面しているネットショップも多いのが現状です。

このコラムではネットショップの開業の仕方から、システムの選び方、集客方法などについて、おすすめを初心者でもわかりやすく、徹底的に解説していきます。ネットショップを開業する前に、ぜひ読んでおいてください。

ネットショップを開業するメリット・デメリット

何かを販売したいとき、起業してビジネスを始めたいとき、ネットショップの開業は他の方法に比べて始めやすく、おすすめできる選択肢である一方で、ネット業界ならではの大変さもあります。まずはネットショップを開業するメリットとデメリットについて説明しましょう。

ネットショップを開業するメリット

・費用を抑えられる

店舗を構えようとするとその初期費用は数百万単位でかかりますが、ネットショップの場合は店舗を構える必要もなく、商品をディスプレイするスペースも必要ないので開業する際の初期費用が抑えられることがもっとも大きなおすすめポイントです。また小さく始めれば人件費も必要なく、自宅の空きスペースで発送などの作業を行えば家賃も発生しませんので月額費用も低く済みます。

融資を受けて、初期投資をするといったリスクを抱えなくて済むのは、ネットショップならではのおすすめできる特徴であると言えます。

・ネットショップは販売地域と時間に制限がない

店舗であれば営業時間がありますが、ネットショップの場合はシステムを構築しておけば勝手にユーザーが買い物をしてくれるので24時間365日、販売可能です。またその対象地域もインターネットが繋がって配送さえできればいいので、日本全国が対象となり、場合によっては海外との取引も可能になります。

・副業、プチ起業に向いている

ネットショップは販売する側も時間や場所に縛られずに作業ができるため、本業がある人の副業での開業や週末起業、主婦のプチ起業などにも向いているので、初心者の方にもおすすめできます。

専門家からのヒトコト

ただし、最初から自分でネットショップのシステムを立ち上げようとすると、そこに時間がかかってしまい、肝心の商品を販売するまでに至らず、挫折してしまう場合もあります。
副業やプチ起業として行う場合には、まずは、メルカリやラクマなど、既存のフリマアプリを利用して商品を販売しお客さまの反応を確認するのがおすすめです。

お客さまへの対応や発送方法などネットショップを運営するために必須のノウハウもフリマアプリの利用で学ぶことができます。

ネットショップを開業するデメリット

・集客が大変

店舗があれば場所によってはとおりすがりの人がフラッと入店することも考えられます。しかし、ネットショップでの開業はそういったことがないので、のちに説明する「SEO対策」を練るなど、集客の方法をきちんと考えておかなければいけません。どんなに良い商品でもお客さまが知らないものは売れませんので、集客の方法がはっきりしない段階で、ネットショップを立ち上げるのはおすすめしません

・在庫を抱えるリスクがある

商品を販売するということは、あらかじめ商品を仕入れておく必要があり、仕入れ金がかかります。売れると思って大量に仕入れても、思ったより集客できずに売れ残ってしまうなんて状況になると開業後すぐに赤字になってしまいます。

・簡単に他店と比較される

ユーザーからしたらメリットになりますが、他のネットショップと価格比較することが容易にできるので価格競争になる可能性が高く、利益率を圧迫しかねません。他店でも販売している商品を販売する場合は注意が必要です。そのため、独自の目玉商品を作ることができれば、とても大きな強みになります。

ネットショップ開業に必要な準備

店舗を構えて商品を販売するのとネットショップで商品を販売するのでは、同じ商品を販売するとしても販売するまでに必要な準備が全然違います。安全にネットショップを開業するためには以下の準備が必要になります。

システムの準備

ネットショップを開設するにはホームページを持たなくてはいけません。また販売された情報を管理する受注管理システムも必要ですし、ユーザーにお金を支払ってもらうための決済ページも用意しておかなければいけません。これらは自分のネットショップを持つ場合には最低限必要になるものとして準備が必要になります。

  1. レンタルサーバーとの契約
  2. ドメインの取得
  3. カート・受注管理システムの用意
  4. 決済システムとの契約
  5. 配送業者との契約

のちに説明するシステムの種類によってはこれらがあらかじめ備わっているサービスを利用することもでき、すべてを自前で用意する必要はありません。

販売のための準備

どのシステムを使って構築した場合でも必要不可欠になるものをまとめました。

  1. 商品
  2. 商品の説明文
  3. 撮影機材
  4. 梱包・発送資材

ネットショップの成功の秘訣は「ささげ」の工夫が必要とよく言われています。ささげとは、「撮影(さつえい)」「採寸(さいすん)」「原稿(げんこう)」の頭文字です。これらをしっかりと行うことで購入者は商品をイメージしやすくなるため、ささげの善し悪しは売り上げにダイレクトに影響します。

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ネットショップではお客さまが実物を手に取ることができないため、商品の写真が特に重要になります。撮影機材としては、最新のスマホカメラであれば十分な性能を備えるようになってきています。重要なのは、背景に気を配ることです。小物であれば、簡易の撮影キットを利用すると十分に綺麗な写真が撮影できます。

ネットショップ開業にはかかせないシステム構築

ネットショップを開業する際にはホームページを構える必要があります。いわば店舗に当たる部分です。また商品が売れた場合の情報(売り上げ情報)を管理する仕組みも必要です。これらのシステムは難易度の高いプロ仕様のものから初心者でも始められる手軽なものまでありますので、自分のスキルや資金、事業規模に合わせて選ぶと良いでしょう。

ネットショップのシステムは5つの分類に分けられますので、それらを紹介します。

メルカリやヤフオクなどのアプリ販売

初心者の場合には、まずはメルカリやヤフオクなどのフリマアプリ・オークションアプリを使用して販売する方法がおすすめです。デザインやプログラミングなどのITの知識がなかったり予算がない人でも簡単にお金をかけずにスマホひとつでネットショップを始めることができます。売れやすい写真の撮り方や商品を販売した後の発送方法や、お客さまへの対応など、基本的なことを学ぶことができます。

しかし、Webサイトの場合はSEO対策やリスティング広告などで集客対策を行えますが、アプリはそういった対策ができないので認知してもらうための対策を考える必要があります。また、こういったアプリの利用者は目当ての商品を検索で探しているため、独自の商品は売れづらい傾向にあります。

モール型EC

楽天市場やYahooショッピングなど、誰でも一度は使ったことがあるであろうショッピングモールに出店をするという方法もあります。あらかじめネットショップを開業する際の必要な機能が用意されているので、比較的簡単に始められますし、すでに知名度があるところに出店するので集客力はバツグンです。

しかし、モール型ECサイト内では規制があるので独自の個性を出すことは難しいでしょう。また他店との価格競争も激しく、出店料や手数料、広告料などのランニングコストもかかります。独自の仕入れルートなど、ご自身に強みがある場合の選択肢になります。

レンタルショッピングカート(ASP)

ショッピングカート機能と受注管理機能、決済手続きのための機能などがサーバーと一緒に提供されているネットショップ用サービスです。月額制で比較的安くネットショップを開業するまでのひととおりの機能がついています。Webサイト構築などが分からなくても簡単にオープンできるのでネットショップ開業がはじめての人にはおすすめですが、こだわりをもったデザインにしたい、機能的な自由度を求めたいという人にはあまり向いていません。

また、自分で集客を行う必要があるため、SEOやSNS、口コミなど独自の集客手段を構築する必要があります。

パッケージソフト

ショッピングカート機能、受注管理機能、在庫管理機能などが一とおり備わったネットショップ専用のソフトウェアがあり、それを使用してネットショップを立ち上げることができます。オープンソースと言って無料のものから、数千万円する高機能のものまで、さまざまなものがあります。デザインも機能も自由にカスタマイズできるので個性を追求することが可能な一面がありますが、サーバーやドメインは別途自身で用意する必要があり、Webサイト構築に詳しい人に向いたシステムです。

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実店舗を持っていたり、他の手段でのネットショップが軌道に乗っていたりと、ある程度、事業の基盤が安定した段階での選択肢としておすすめです。

スクラッチ開発

1からシステムを自由に構築し、自分オリジナルのサイトを作る方法です。よほど腕に自信のあるエンジニアなどでなければ、大抵はシステム開発会社などに発注して作ってもらうのが一般的です。既存の別システムと連携させたり、変わった機能をつけたいといった要望も叶えることができる一方で、費用もそれなりにかかかるのが特徴です。

ネットショップシステム構築の種類一覧

以下の表にそれぞれの特徴と代表的なサービス例をまとめてみました。

種類 初期費用 月額費用 代表的なサービス例
アプリ販売 無料 無料
※販売手数料は別途かかる
メルカリ
ヤフオク
ラクマ
minne
モール型 数万円〜数百万 数万円〜数百万
※販売手数料は別途
楽天市場
Yahooショッピング
Amazon
ZOZOTOWN
ポンパレモール
ebay
レンタルカート 無料〜数十万 無料〜5万円程度
※販売手数料は別途
BASE
STORES
Makeshop
カラーミーショップ
ショップサーブ
Futureshop2
たまごリピート
パッケージソフト 無料〜数千万 なし
※サーバー費用等は別途かかる
ecbeing
コマース21
SI Web shopping
EC-CUBE
magento
Wordpress
zen-cart
スクラッチ開発 数百万〜数千万(発注した場合) なし
※サーバー費用、保守費用等は別途かかる

ネットショップ開業には決済方法も重要

ネットショップを開業する際に注意してほしいことの1つが決済方法です。ネットプロテクション社が2012年度に行った調査で、「利用したい支払い方法がない場合どうするのか?」という質問に対し、73.7%の人がそのサイトでの購入をやめると回答しました。

希望する決済方法がなかったとき、ユーザーは自分が希望する決済方法がある別のネットショップをすぐに探すことができます。購入する直前に、決済方法でユーザーが止まってしまうなんていうもったいない状況にならないためにも、開業前に決済方法についてはきちんと考えておきましょう。

  • クレジットカード
  • コンビニ払い
  • 代金引換
  • 銀行振込
  • キャリア決済

これらは多くの人がよく利用する決済方法です。特にクレジットカードでの決済はネットショップでよく利用されています。マーケティングリサーチキャンプの行ったネットショップの決済方法の調査では、73.9%のユーザーがクレジットカードでの決済方法を選んでいます。クレジットカードでの決済は、決済代行事業者が提供するサービスに申し込みをする必要があります。

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ただし、準備が必要な決済方法は販売する商品のターゲットユーザーによって変化します。例えば、中高生向けの商品であるにもかかわらず、クレジットカード払いしかできないのであれば、売上は伸びようがありません。お客さまのことを考えた決済システムの選択がおすすめです。

決済代行事業者は、初期費用がかかるもの・かからないもの、手数料が安いもの・高いもの、個人事業主で契約できるものと法人でないと契約できないものなど色々なサービスがありますので、複数社を比較検討し、自身のビジネスプランに沿ったものを選ぶと良いでしょう。

主な決済システム代行サービス

主な決済システム代行サービスには次のようなものがあります。よく比較検討してみましょう。

  • GMOペイメントゲートウェイ
  • ベリトランス
  • ソニーペイメント
  • ゼウス
  • ペイジェント

キャッシュレス・消費者還元事業になるためには?


2019年10月1日の消費税率引上げに伴い、需要平準化対策として、2019年10月より9か月間(2020年6月まで)中小・小規模事業者に対して、キャッシュレス手段を使ったポイント還元が支援されます。

ネットショップの事業者も対象となり、一般の中小・小規模事業者については、下記の3点について、支援を受けることができますが、フランチャイズ等の場合は消費者還元2%のみで端末費用および加盟店手数料の補助はありません。

①消費者還元5%
②加盟店手数料率3.25%以下への引下げを条件とし、さらに国がその1/3を補助
③中小企業の負担ゼロで端末導入(1/3を決済事業者、残り2/3を国が補助)

還元の対象となるのは、お客さまがクレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコードなど一般的な購買に繰り返し利用できる電子的決済手段を利用した場合に限られ、代金引換の場合は対象外となりますのでご注意ください。

また、上記の支援を受けるためには、下記5つの要件を満たす必要もあります。

  1. 日本円でのチャージが可能な決済サービスや日本の金融機関の口座を利用する決済サービスであること。
  2. 外部からの問合せ窓口を設置すること。
  3. 不当な取引を防止するための措置を講じること。
  4. 中小・小規模事業者に提供するプランを公表すること。
  5. 予算の執行管理のため、決済データを定期報告すること。

実際の登録については、決済システムを提供する事業者を経由することになるため、手順が異なる場合がありますので、採用する決済システムの事業者にご確認ください。

対象店舗になると、ポスターなどの販促グッズの提供を受けることもできます。

開業する際には配送業者も検討しておこう

決済方法と共にもう1つネットショップを開業する時に注意しておきたいことが配送についてです。配送方法も数多くの業者がいるので、事前にきちんと検討しておきましょう。料金も導入までの時間もそれぞれ違うので開業する際にはしっかりと確認しておくようにしましょう。

・メール便

メール便は小さな商品を全国一律価格で配送でき、直接ポストに投函できるため受け渡しの時間を気にする必要がありません。低価格で配送できますが、紛失した際の補償がないのはデメリットになるでしょう。

・宅配便

メール便とは違って、手渡しでの受け取りになります。その分、商品の受け渡しの時間を気にする必要がありますが、時間帯指定可能、配送追跡可能、受け取りまでのスピードが早いなどのメリットや商品の紛失や破損の保険があります。メール便と比較すると少し価格は高くなります。事前に取り扱い高の予測が立てば、多少の値引きをした契約を結ぶことも可能です。

・ゆうパック

郵便局で行われている一般的な配送方法です。受取所が多いため、営業所で受け取りやすいです。また、郵便局であれば不在の際の送料が無料なので片道のみの送料で済みます。また、一定量の出荷を定期的に行っていれば、配送料金が割引された金額で契約を結ぶこともできます。

ネットショップ開業にはセキュリティ対策が大切

ネットショップではオンライン決済を行うので、開業時にはセキュリティ対策を万全にしておくことが必須です。集客が上手くいき経営が安定してきても、万が一ユーザーの個人情報が漏れてしまうと、その後運営していくのは困難を極めるでしょう。セキュリティ対策の不十分が原因で一気に経営困難にならないためにも、どのようなセキュリティ対策が開業時に必要になるのかをご紹介します。

・SSL(暗号化通信)を導入

インターネット上の通信を暗号化できる技術のことをSSLと言います。情報を暗号化することで、データを保護することができます。

・自身のPCにウイルス対策ソフトを導入

万が一、ウイルス対策ができていなかった場合、自分のパソコンだけではなくユーザーにも迷惑をかけてしまう可能があるのでウイルスへの対策も用意しておきましょう。

・不正アクセス対策

不正アクセスによりユーザーのクレジットカードの情報が漏洩するなどして、ECサイトを閉じないといけなくなるケースも見かけます。大きな損失を防ぐためにも不正アクセス対策は万全にしておく必要があります。上記で述べた決済代行サービスを使えば、その事業者が安全性を担保してくれるので安心です。

ネットショップで開業するなら法人化しないといけない?

ネットショップを開業する際、必ずしも法人化しないといけないという制限はありません。ネットショップの場合では、個人事業主として始めるのでも十分でしょう。法人化をするとはじめに数十万円の登記費用がかかったり、確定申告や税金などの手続きが複雑になってきます。

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ただし、個人事業主でも、業として行う(営利の意思をもって、反復継続して取引を行う)場合には、特定商取引法上の「事業者」となりますので、下記の特定商取引法で定められている「インターネットで通信販売を行う場合のルール」は必ず確認しておくことをおすすめします。
http://www.no-trouble.go.jp/what/mailorder/rule.html

一般的に税金の面では年商が1000万を超えたあたりから、法人の方が有利になってきます。まずは個人事業から初めて、事業が軌道に乗ったあと、年商が1000万を超えたあたりで法人成りを検討するのが良いでしょう。

ただ、本気で事業として行い、数年で軌道に乗る見込みがあるのであれば、最初から法人化しておくことをおすすめします。というのも、個人事業主の場合、赤字を出しても、繰越可能なのは3年間だけですが、法人であれば繰越欠損金(赤字)を9年間繰越することができます。そのため、最初の数年が赤字の見込みだったとしても、トータルでは節税になる場合があります。

法人化せず、個人事業主としてネットショップを開業する場合でも開業届(個人事業主届け)は出しましょう。青色申告を行えて、税金面で有利になります。

「集客できるかどうか?」がネットショップ開業成功のポイント

競合が多数いるネットの世界で自分のネットショップに目をとめてもらい、商品を購入してもらうためには、いかに集客していくかが大きなポイントになります。

モール型ECサイトを利用して多くの人が行き交う場所で販売する

デパートなどたくさんのお店が集まっているところには、人は自然と集まります。自分のお店だけの集客に限らず、他のお店を目的に来た人も自分のお店に足を運ぶ可能性はあります。これはネットショップでも同じことが言えます。

代表的なのは、「Amazon」、「楽天市場」「Yahooショッピング」などのモール型ECサイトです。こういったモール型ECサイトは決まった手数料・出店料を支払えば、モール内でお店を出し商品を販売することができます。大手のECサイトは信頼も厚く、集客力が高いです。

ネットショップを開業したばかりで集客に悩んでいる人には、こういったモール型のECサイトを利用して集客をしてみるのも良い方法でしょう。
特に食品を販売したい場合には、こういったモールの季節イベントごとに行われるセールは強い味方です。

SEOによる集客

SEO(検索エンジン最適化)とは、優先的にGoogleやYahooなどの検索結果の上位に表示されるようにサイトを構築することを言います。いくらユーザーのニーズに合った商品を販売していても、ネットショップはホームページを見つけてもらえないと意味がありません。数あるホームページの中から見つけてもらうには何とかして検索結果の上位に入る必要があります。そのためにネットショップのSEO対策はとても重要であると言えます。

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ただし、自分で行うことができ、費用はかからないものの、対策には時間がかかるため、自分の作業時間と費用対効果を考えると必ずしも効率が良いとは限りません。

ブログやSNSで宣伝する

ブログやSNSは自身で簡単に始めることができるので、ぜひ行ってください。きちんと更新し続ければ売上に繋がる可能性が高いです。SEO対策をしっかり行い、ネットショップのアクセス数が伸びれば継続的な集客に繋がるでしょう。
また最近ではSNSでの集客もかなり主流になっています。Instagram、Twitter、Facebook、Pintarestなどをうまく活用するSNSでの活動も集客に繋がります。Instagramには画像からネットショップの商品にダイレクトにリンクさせられるショッピング機能があります。ハッシュタグをうまく活用して、たくさんの人に見てもらえるように工夫してみましょう。

リスティング広告(有料広告)

リスティング広告とは、GoogleやYahooなどでネット検索したキーワードに応じて、検索結果の一部に表示される広告のことです。商品に興味があるユーザーをターゲットにした広告になるので、売り上げに早く繋がりやすいのが特徴です。1クリックされるごとに課金される方式なので、比較的コストパフォーマンスが高い広告であると言えるでしょう。特に初心者の場合には、自分でSEO対策を行うよりも、確実に集客できるため費用対効果が大きい場合がほとんどです。

アフィリエイト広告(有料広告)

ブログやサイトを持っている人(アフィリエイター)が、自身のネットショップの商品を紹介してくれる方法です。サイトにアクセスがあった場合のみ、または購入に至った場合のみ広告の報酬を支払う方式なので費用対効果が高い方法だと言えます。
「A8ネット」や「バリューコマース」「楽天アフィリエイト」などアフィリエイターとの仲介を行うサービスがいくつかありますので、それらを使うとスムーズでしょう。

リスクを減らしてネットショップを開業するアイデア3選

ネットショップの開業は今の生活を維持しながらスモールスタートすることもできるというメリットがあります。ここにいくつかのアイデアをご紹介します。

在庫リスクを抱えない「ダウンロード販売」

例えば自分で描いたイラストや写真、マンガ、小説、音楽などのデジタルコンテンツを販売する場合、在庫を抱えなくてもいい、発送もしなくていいというメリットがあります。1ダウンロードごとに課金される仕組みさえ最初に作っておけば放置しておいても勝手に売り上げが立っていきます。
上記で説明したネットショップシステムの中にはダウンロード販売の仕組みを簡単に作れるものがありますので、それらを選ぶといいでしょう。

商品はアナタ自身「ノウハウ販売」

「ココナラ」などのサイトでは、あなた自身のノウハウを販売することができます。例えばダイエットの成功体験をもとにダイエット指南する、パワーポイントの操作が得意ならプレゼンテーションドキュメントを作ってあげる、はたまた恋愛相談なども商品になり得ます。ちょっとしたアイデアしだいで在庫もコンテンツも用意することなく売り上げることができます。

アプリで手作り商品を売る

アクセサリーや衣類、小物などのハンドメイド商品を「minne」や「メルカリ」「ヤフオク」などのフリマアプリ、オークションアプリで売る方法があります。受注生産方式にすれば在庫リスクがありません。
手芸が不得意だという場合でも、たとえば子どもの上履きにキャラクターの絵を描くだけでも商品になり得ます。まずはこれらのアプリで小さくはじめて、徐々に顧客を増やしてネットショップに発展させるといいでしょう。

ネットショップを開業しよう

以上がネットショップ開業に必要な基本的なことです。今は当たり前のようにネットショップで商品を購入する時代。多くのネットショップがあるなかで、どのようにして自分のネットショップで商品を購入してもらうかがネットショップ開業時の成功に繋がる大きなポイントです。それを事前にきちんと考えておくことがネットショップ開業後の運営に大きく影響を与えるでしょう。

起業・独立を成功させるポイントは「自分自身の強みを活かせるか?」です。

ネットショップ開業の場合も「お客様があなたのネットショップで買う理由」を作ることが重要です。例えば、「あなたのショップでしか買えない独自商品」を作ることができれば、分かりやすい魅力になります。

個人の開業で、信頼性、品揃え、価格などでAmazonや楽天に勝つことはできませんが、SNSでバズれば一攫千金も夢ではないのがWEBの世界です。

専門家からのヒトコト

何事も、「失敗は成功のモト」と考えて、まず始めてみる、ということが重要です。

ネットショップはリアルな出店よりも遥かに初期投資が少ないので、興味を持ったら、リスクの少ないところから始めてみてください。

ノウハウが蓄積されれば、それが強みになります。
ぜひ魅力的なショップを育てていってください!

この記事の監修者
小西 薫(こにし かおる)
株式会社ニコプロダクション 代表取締役

IT顧問としてコンサルティング事業、WEBマーケティング事業、経営計画・改善などを行う。

現在はUI/UXデザインを軸に、ビジネスモデルからシステム設計、スケジュール管理からチームマネジメントまで、あらゆる視点からプロジェクトを成功に導く支援を提供中。

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