みなさん、こんにちは。ワークタイムデザイナーの三村です。
突然ですが、自由になりたくて起業したはずなのに、気づいたら自由どころか「ひとりブラック企業」になっていませんか?
- 仕事は楽しいけれど、仕事とプライベートの境界がなく、気づけば全く休んでいない
- 仕事を計画しても、いつも納期ぎりぎりになって徹夜。慢性的な寝不足…
- 業務を外部に委託したくても、教えるのに時間がかかって、かえって忙しくなってる…
- 目の前の仕事に追われて、やりたい仕事が全く進まず、日に日に山積みになっていく…
「ひとりブラック企業」自分にぴったりの言葉!なんて笑い事ではありません。このまま見過ごしていくと、仕事だけでなく、あなたの人生にまで大きく影響してしまいます。
だからと言って、悲観することでもありません。「ひとりブラック企業」に陥っていると気づけたときこそ、そこから抜け出せるチャンスでもあります。
ひとりブラック企業は仕方ないとあきらめなくても大丈夫!
今回は、なぜひとりブラック企業に陥るのか、そしてどうしたらブラックな状態から抜け出せるのかをお伝えします。
- 目次 -
なぜ「ひとりブラック企業」に陥ってしまうのか?
ところで、あなたはいつからひとりブラック企業になってしまったか思い当たることありますか?なぜ、今のひとりブラック企業の状態になってしまったと思いますか?
決して望んでこの状態にしたわけではない、ですよね?
いやいや、起業したらこうなっても仕方がない!?そんなことはありません。なぜ起きたのかがしっかりと理解できれば、回避することだってできるのです。
では、なぜひとりブラック企業化が起きるのかを見ていきましょう。
ひとりブラック企業は3つの思考によって起きる
ひとりブラック企業になる理由。実は、ちょっとした思考や思い込みによっておきます。
代表的な3つのひとりブラック企業に陥る思考を紹介します。
1.危ない「お客様は神様」思考
ビジネスの上で、もちろんお客様はとっても大切です。でも、私たちってお客様の家来ではありませんよね。
そう、買主と売主は対等であり、取引は価値の交換であるはず。
でも、お客様の喜んでもらいたいと思うあまり、メールや電話、営業時間など、お客様の要望にばかり応え続けてしまい、自分の時間をないがしろにしてしまい、仕事が溜まっていってしまうことがよくあります。
2.いつの間に「時間は無限」思考
「仕事が終わらないと、明日に期待して少しずつ後回しにして気づいたら1年以上引き延ばしていた」「締め切りぎりぎりになって、慌てて徹夜!それが続いて慢性的な寝不足」
ということありませんか?
優先度が低く、自分がいつかできればいいような仕事は外部から指定された期限がなく、いつまでも後回しになりがちで、いつまでもやることリストからなくならず、たまりがちです。
そして「明日やろう」と未来への積み残しを繰り返していく思考によって、仕事は積み重なっていき、休みたくても休めない、忙しい未来が作り出されていってしまうのです。
3.「雑用は仕事じゃない」思考
仕事が増えて売上が増えていくと、ある時点で一人でできる限界を超えてしまいます。
ひとりでできる時間と作業量には限界があります。
「まだこなせているし、今のところ自分でどうにかなっているから大丈夫!」そう思っていても、作業量と売上が比例する関係にあると、すぐ一人でできる限界が来てしまい、時間がない状態が作り上げられています。この限界、思った以上にすぐきます。
なぜなら、顧客に対する作業量は一定ではなく、顧客が増えるほど、作業量は倍増していくからです。
例えば、1件に3日かける作業があるとすると、それは10件来たら30日で終わるわけではないんです。
そう、名前のない雑用と呼ばれてしまう作業がじわじわと倍増していきます。
ただこの作業は倍増する作業を雑用程度と思い続けるから、増えていっても、本業以上に作業時間を圧迫していることに気づかず本当は重要なのに優先度を下げていき、積み重なってしまいます。
なぜこの3つの思考が作り出されるのか?
忙しい思考に陥るのは、多くの事業者さんによくあることで、決して能力の差は関係ありません。
でも、なぜこのような思考に陥ってしまうのでしょうか?
それは、「常に相手が優先」と思い込んでいるからなんです。
お客様を大切にすることはとても大事なことです。だからと言って、すべてお客様を優先にすればよいわけではありません。お客様の都合は多種多様。すべての要望に合わせていたらあなた自身がコンビニエンスストアのように年中無休状態となり、自分の時間がなくなっていきます。
「より多くのお客様に喜んでもらいたい!」その気持ちはとっても大事です。でも、ひとりコンビニ営業、ひとりブラック企業になってしまったら、心から大切にしたいお客様から喜んでもらえなくなります。
これ、非常に危険なんです!
では、どうしたらこの危険なひとりブラック企業から抜けられるのでしょうか?
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ひとりブラック企業から抜け出すには?
ひとりブラック企業に陥る3つの思考を見てきましたが、いかがですか?
相手のことを大切にすることはとっても大切ですが、それだけを優先してしまうと、とっても危険です。
では、どうしたら「常に相手を優先してしまう」ひとりブラック企業から抜け出せるのでしょうか?
ひとりブラック企業から抜け出すには、業務をデザインする発想が大事
常に相手を優先する前に、仕事を進めるうえでまず考えることがあります。
それは、あなたの働き方に合わせて、あなたに合った仕事をデザインすることです。そして、あなたに合った仕事をデザインするには、まず、大きく2つの仕組みづくりが必要です。
1つめは、「時間」の仕組み。
みなさん、毎日どのような時間の使い方をしていますか?
どんな時間の使い方をしたいですか?
理想の時間に対して、実際の時間の使い方はどんな差がありますか?
2つめは、「業務」の仕組み。
どんなに理想の時間の使い方をしていても、作業に時間をかけていたら、1か月あたりにこなせる仕事量が大きく変わってきます。一定時間に多くの時間をこなすためには、作業のやり方を見直して、仕事にかける時間を減らす必要があります。
2つの仕組みをつくるために、共通する、とっても大事なことがあります。
それは、「自分の働き方のルールをしっかり決めること」です。
なんとなく今の思い当たる状況をもとに考えるといくら仕組みを作っても、お客様に合わせた、ひとりブラック企業になる仕組みが出来上がってしまいます。
そうならないためにも、周りの環境ではなく、あなた自身がいったいどんな働き方をしていきたいのか、を明確に決めることがとっても大事になります。
自分のルールばかりを考えると、お客様に迷惑をかけてしまうのでは?…いや、そんなことはありません。
例えば、誰かと約束の予定を決めるとき、どちらのシチュエーションがスムーズですか?
- 自分から先に、「金曜日がいいです」と言ってから先方と予定を決める。
- 先方の予定を聞いてから「金曜日がいいです」と伝えて予定を決める。
同じ予定の調整ですが、①のように、先にルールを提示すると、相手はルールに沿って日程を調整してくれますよね。
ですので、決めるまでのやり取りの往復時間が減り、スムーズに事が進みます。自分のルールを決めることは、決して相手に迷惑になるわけではなく、むしろ、ルールがあることによって、お互いにストレスなくコミュニケーションが取れるのです。
しっかりとルールを決め、「業務をデザイン」することによって、月50時間の自由時間を生み出せる。
それが、私がお勧めする「ワークタイムデザイン術」です。
まとめ:仕事をデザインして、ひとりブラック企業から脱出しよう!
ひとりブラック企業から抜け出すための「業務をデザインする」発想、ワークタイムデザイン術についてお話してきましたが、いかがでしたか?
忙しくなっているのは、決して個性や能力の優劣ではありません。考え方を知っているかどうか、だけです。だから知っていれば誰でも改善できます。
もし今、時間がない、忙しい、と思っていたら、それはあなた自身の働き方を見直す大事なサインです。サインを見逃さず、しっかりと仕事を見直すことができれば、ひとりブラック企業からの脱出するだけでなく、さらに週休4日の生活、プライベートの旅行、家族で地方移住、事業の拡大を進めていく。決して夢ではなく、現実として加速していくことができるんです!
そのためにも、しっかりと自分から出たサインを見逃さず、あなたの描く未来に進んでいって欲しいです。
夢や目的をもって、起業という勇気ある決断をした経営者さんだからこそ、夢に向かって進んでもらいたい!
そんな思いで「売上増!顧客増!でも、時間がない! 仕事を抱え込む経営者のための月50時間の自由時間を生み出すワークタイムデザイン術」セミナーを開催しております。
「ひとりブラック企業」から抜け出して、未来に前進したい!と感じている方は、ぜひ一度ご参加ください!
執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 三村 智子
『忙しい起業家さんに月50時間の自由時間を生み出します!』
セミナー等で起業家のために時間術を教えており、ワークタイムデザインの考えを広める三村アドバイザー。ドリームゲートでも開催している『売上増!顧客増!でも、時間がない! 仕事を抱え込む起業家のための月50時間の自由時間を生み出すワークタイムデザイン術』セミナーが人気です。
この著者の記事を見る
- 2022年4月21日 起業して「ひとりブラック企業」に陥る3つの残念な思考
- 2021年9月10日 月50時間の自由時間を作り出す、起業家のための時間術