Vol.14 昭和レトロ・雪女の生みの親・青梅商店街

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
今回は青梅市(東 京)の昭和レトロで集客している商店街をご紹介いたします。

昭和レトロ発祥の町

14横川館長

 昭和レトロという言葉を知っていると思いますが、「昭和レトロ」のネーミングを考えたのが、この「住江 町商店街」です。住江町商店街がある、青梅駅近辺は、西多摩地域最大の繁華街として栄えていました。しかし、自動車時代、交通体系の整備、消費者のライフ スタイルの変化、大型店の郊外展開により、昭和50年代から衰退がはじまりました。

 そこでこのような状況に対し、青梅における商店街の振興策として、大正・昭和のレトロな風景を活かしたまちづくりを考えました。住江町商店街で は、町内の空き店舗を活用し、集客のための施設として、1999年に「昭和レトロ商品博物館」、2003年に「青梅赤塚不二夫会館」、2005年「昭和幻 燈館」を開設し、3館の入館者は年間約10万人となっています。

 

 

商店街概要:最寄駅 青梅線青梅駅(徒歩5分) 商店数約100-120店舗

          正式名称:住江町商店街振興組合 38店舗

設立年月日: 1986年4月12日

住所: 〒198-0084  東京都青梅市住江町66青梅赤塚不二夫会館

 やはり、この商店街にも強いリーダーがいます、それは「横川秀利」氏(昭和レトロ商品博物館 ,青梅赤塚不二夫会館 ,昭和幻燈館 館長)で、若いときから中核メンバーとして、商店街を引っ張ってきました。

 

買い物は観光である

14 住江町商店街では、「買い物」は、ただ買うのではなく、新しい発見、楽しい、面白いなどを求めて行くものであります。何かその場所に 行けば何かがあるなど、買い物は一種の観光であると考えています。そのため、イベントの実施や博物館を作れば、買い物客が増えると考え、「青梅宿アート フェスティバル」と「博物館」の2事業を進めています。

 イベント「青梅宿アートフェスティバル」は、1991年に住江町商店街振興組合により開催されましたが、年を追うごとに参加商店街も増え、最近で は8商店街で実施しました。また、このアートフェスティバルで映画看板を設置したところ、好評で、映画看板のある街として、全国的に知られるようになりま した。

 アートフェスティバルの参加商店街が増えていくなかで、商店街間の交流も進み、イベント時だけでなく、半日から1日、来街者に青梅 を楽しんでいただけるように、8商店街で「ぶらり青梅宿ガイドブック」を作成しました。

 このようななかで、JR東日本では、青梅駅を「レ トロステーション」化し、市内にある芸術学部の学生が、アートフェスティバル開催時に空き店舗を利用して作品の展示等を行うなど、市全体の活動となってき ています。

 

雪女の発祥地

 「雪女」を知っていますか?明治時代の小泉八雲の有名な小説ですが、この話の発祥地は、意外と知れていません。東北地方や北陸地方と思っている人 が多いと思いますが、じつは「青梅」なのです。青梅にあるお寺の和尚様から「小泉八雲の雪女の話は、青梅」と聞き、嘘だろと思いながら、調べたら、なんと 事実でした。

 これをきっかけに2001年は青梅宿アートフェスティバルは、「妖怪たちの青梅宿」実施することになりました。

 

繁盛のポイント

 この商店街のポイントをまとめると、次のとおりです。

1.明確な目的を決め、地元資源を有効的の活用した。
「昭和レトロ」のイメージを強く打ち出し、そのイメージを定着させた。

2.自前で、3つも博物館所有し、イベント(青梅宿アートフェスティバル)を継続し行なっている。

3.強いリーダーと組織(商店街振興組合)の存在。

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