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サイト売買の仲介業はなぜ必要か
いたってシンプルな発想ですが、目的が正反対の方々が直接取り引きで成約するのは、どちらか一方が折れない限りは、理屈的には難しい話です。
根本的にそのような利益が相反している関係において、売り手から買い手、買い手から売り手へ質問ひとつとっても、感情論に発展してしまうケースが多々あります。
よって、直接サイト売買をしようとすると、売り手の言動、買い手の言動すべてが交渉になり、すべてが探り合いになってしまい、一番大切な信頼関係が築きにくくなってしまいます。
つまり、先に述べたリスクをすべて回避し、交渉スケジュールを円滑に進める必要があります。
訴訟トラブルも多発
仲介業者を介さずにサイト売買を行ったり、またはブローカー的な方に売り手もしくは買い手を紹介され、直接会い、売買交渉を進めた方からのお問い合わせをいただくことが多数あります。
それは、売り手の瑕疵(かし)や虚偽が見つかり、トラブルに発展することが多いですが、買収後の運用ができずにサイトの価値が下がり、トラブルになったケースもあるようです。一度そのように感情面でもつれてしまうと、修復するのは非常に難しく、両者引くに引けない状況になり、話は法廷へともつれこみます。
法的整備がなく、なおかつ無形のものの売買だからこそ、形のあるものに比べ、人間心理として不安でありますし、見えないことを予測しながら売買交渉を進めていく必要があります。次のアポイント調整ひとつとっても、売り手・買い手どちらの場所で打ち合わせをするのかということでも、当事者同士での交渉は難しいものです。
また、一番代表的なものが、サイト売買の契約書です。不動産売買や会社のM&Aの場合は、一般的に契約書の雛型ができていますが、サイトの場合は一般的な契約書がありませんので、当事者同士で作成していかなければなりません。
早期売却・早期買収の実現
買い手側からすれば、優良サイトを今すぐにでも欲しい、と思うことは人間心理として当然のことですし、逆に売り手側からすれば、売ろうとしているサイトを今すぐにでも売りたい、と思うのも当然のことだと思います。
売りたい、買いたいと思っても、相手がいなければ、交渉すら始りません。仲介業者には、売り手・買い手ともに多数存在し、すぐにマッチングを開始できます。また、早く売れる、早く買えるからといって、条件面が合わなければ、いくら多数の相手方とお会いしても、時間の無駄になってしまいます。
つまり、売り手にしても、買い手にしても、よりよい条件で、一日でも早く売れる、もしくは買えるという
ことが希望だと思います。それを実現するのが、仲介業者です。
よって、仲介業者の存在は、リスクヘッジの存在、条件の合った早期売買の実現、この2つが大きなメリットです。