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●プロジェクト開始前に
ベンダ評価を行ってパートナーとなるベンダを選定し たら、いよいよ開発プロジェクトの立ち上げです。
プロジェクトの開始前にやっておくべきことを、簡単にまとめましょう。
1. 自社の対応チームをつくる
開発プロジェクトに対応する自社内のチームを立ち上げます。プロジェクトのオーナー、リーダー、メンバーを明 確にします。担当者には、対象システムを構築する意義を確実に把握してもらいます。チーム編成は、企業によって都合はさまざまですから、社内事情に応じて 適切に行ってください。
ただし、やってはいけないことは、「対応がひとりだけ」「業務担当が参加しない」の2点です。どれだけ人がいな くてもIT担当を2人以上、業務担当を1人以上はチームに入れたいところです(兼任はありです)。
2.ベンダ側チームを確認する
ベンダ側の体制を、キックオフの前にあらかじめ確認しておきます。大凡のことはベンダ評価のプロセスのなかで明らかになっていると思いますので、この段階 でベンダ側に確定してもらうように要請します。営業責任者、技術責任者、現場リーダーなどの責任分担を把握します。
3.管理分担を明確に する
ユーザーとベンダそれぞれの責任所掌を明確にします。基本的には、契約書を取り交わすことになると思います。
内 容としては、これからプロジェクトを進めていくにあたってどちらが何の作業に責任を持つのか、最終成果物は何か、ソフト開発の場合なら著作権の取扱はどう なるのかなど、取り決めることはたくさんあります。
契約書を作成するなら、経済産業省から「モデル契約書」というものが公開されていま すので、必要に応じて参考にしてみてください。
<関連リンク>
モデル契約書
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/keiyaku/index.html
●キックオフを行う
体制が整い、契約などの諸手続きが完了したら、キックオフを行います。
ユーザーとベンダのチームが双方集まって、顔合 わせを兼ねてキックオフ後の進め方やスケジュール、体制を確認します。
あまり工数のかからないシステムの場合ですとキックオフを正式に 実施しないこともありますが、一度くらいはフェイス・トゥ・フェイスで話をしておいたほうが、何かあったときにスムーズに話ができると思います。