プロジェクトを管理する

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
この辺りまで来る と経営者が関与すべきことはほとんどありません。しかし、寝耳に水の事態になっても慌てないように、押さえるべきことは押さえておきたいものです。

 

●経営者から見たプロジェクト管理

 プロジェクトが始まると、ユーザー企業側のおもな役割となるのは、簡単に言ってしまえば、進行しているプロジェクトを管理することと、でき上がっ たものを適宜テストして仕様とおりか確認することなどです。

 プロジェクト管理には体系化された技法が存在しますが、それに関して経営者が 手を出さなくてはならない場面はほぼありません。しかし、だからといってシステムが完成するまでどうなっているのかわからないというのも少々問題です。特 に、そのシステムが自社の経営に大きな影響を持つものであればなおさらです。

 ここでは経営の視点から見て、プロジェクト進行中に気にし ておきたい事項をまとめておきます。

 

●進捗を定期的に把握する

 一つ目は、定期的にプロジェクトの進捗を把握しておくことです。

 開発スケジュールは経営者も一応把握し、それに照らし 合わせて、現状どういう状態にあるのか、プロジェクトリーダーなど現場責任者から報告を受けます。頻繁である必要はありません。また、細かい技術的内容を 知る必要もありません。予定の線表より実績が遅れていないかどうか、課題事項や検討事項がどんどん増えていないかなどを気にしてください。

  これを行う目的は、問題発生の兆候をできるだけ早く察知するためです。

 

● 問題に即対応する

 二つ目は、問題が発生した際に素早く対応できるようにしておくことです。

 プロジェクト管理上の問題であればプロジェク トリーダーが対応すればよい話ですが、経営でなければ対応できなくなるケースに発展することもありえます。

 そのおもなものは、おカネに 絡むことと納期に絡むもの、例えば「予想外の追加コストが必要になった」「スケジュールの遅れが取り戻せずシステム運用開始時期に確実に間に合わない」と いったものです。

 こういった問題が発生した場合、とにかく早めに手を打つことが重要です。経営上の優先度を踏まえて方針を決断し、プロ ジェクトを立て直してください。

 進捗を把握していないと、いきなりこういったことを言われて面食らうだけならいいですが、場合によって はもはや手遅れということもありえます。定期的に進捗を把握していればある程度事前に兆候をつかむことができるでしょうから、決断も早く実行できるはずで す。

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