- 目次 -
居酒屋に行く前に
靴を脱いで座敷にあがったとき、まず気になるのが靴下。
穴があいていたり、かかとが透けるほどすり減っているような靴下をうっかり人様に見られるのは避けたいですよね。また、靴を脱いだ瞬間、臭いがむわ~んと漂ってきたら最悪です。
座敷にあがる可能性のある日には、替えの靴下を持っていき、会食前にトイレでさっと履き替えておくと良いでしょう。
そして、レストランよりも厳密なのは「席順」です。通常入り口からもっとも遠い場所が上座です。先に到着した順に奥に座っていくわけではもちろんございません。自分が主催の場合は、下座(入口に一番近い場所)に座っておくと良いでしょう。
さて。夜の会食に欠かせないのはお酒です。
たびたび聞かれるご質問に、「お酒の席では本当に無礼講なの?」
…そんな訳はございません。誰でも一度は失敗の経験があるのではないでしょうか。
楽しい気分になってつい飲みすぎ、大声を出したり、電話を片っ端からかけ始めたりするのは周りをしらけさせてしまいます。調子に乗って暴れたり、セクハラ めいたことをすれば、それこそ人間性まで疑われてしまいます。自分の肝臓の強さと相談し、節度をわきまえて周りと親睦を深めましょう。
アイデアをビジネスに繋げる
話しは変わって。
程よくアルコールが入ってくるとリラックスできるからでしょうか、お酒の席で新しいアイデアや意見がでるパターンは、古今東西珍しいことではございません。
いわゆる『居酒屋アイデア』です。
しかし、サラリーマンと経営者のそれはやや異なります。何が違うかといいますと、アイデアの質の量ではなく、そこから実際のビジネスに発展させる割合です。
「部長の●●はワンマンでさ~」
「俺だったらこうするのに~」
「あ、知ってる?■■さん、ズラなんだって!」
「ま~じ~で~!!」
などと、ややもすれば愚痴・噂話めいたものに話がそれてしまう通常のそれらとは違い、経営者は早速商談に入ったり、そこから出たアイデアを形にしたりする確率が高いのです。
社会人を経て社長になった私は、どちらの立場も経験しております。一個人としては、アイデアの量も質も、さほど以前と変わりありません。やはり立場上「決定権がある」ということと、周りの「実行力」が違うのでしょう。
ちなみに知り合いの社長の口癖は、「ブーツを脱ぐと、めちゃめちゃ臭いんじゃ!!」であります。セクハラだと思われそうなので直接口にはできないけれど、冬を迎える前にぜひレディースに周知してほしいとのこと。ご報告いたします。
天高く馬肥ゆる秋、私たちも知識や教養を肥やしたいものです。そして、おなか周りを肥やしすぎぬよう気をつけたいものです。
・マナー初心者… 足臭・愚痴の嵐・泥酔等、周りに迷惑をかける
・マナー中級者… 周りと親睦を深める
・マナー上級者… 周りと親睦を深めつつ、アイデアをビジネスにまでつなげる