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「おお、甘露、甘露!」
昔の人は言ったものです。「おお、甘 露(かんろ)、甘露!」と。これは、甘いものを食べた時に、最大限の喜びを表現する言葉。つまり「甘いもの=うまいもの」という図式は、昔から存在してい るわけですね。これは、砂糖が手に入りにくかった文化もあってのことだと思うのですが、まあ、甘いものというのは日本全国どこに行っても存在するもの。そ れだけ人は、甘いものを求めているし、甘いものが大好きだということなんです。
それは昔も今も変わらず。ネット通販の世界でも、宿場町の 土産物屋でも、それは同じということなんですよね。
どんなスイーツが人気かとい うと…
数年前、某海産物店が焼きチーズケーキの販売を始めたところ、それがものすごい勢いで売れ始め、ネット通販業界に「大チーズケー キ時代」の風が吹き荒れました。その勢いはとどまるところを知らず、いまだにチーズケーキのブームは廃れずに続いています。
これも、口コ ミ効果とランキングの威力なんでしょうね。つまり、買った人の情報が次に伝わり、ランキングを見た人がまた買う…という、延々と続くループのような状態。 このくらい長生きする商品を持つ、というのは、とても憧れることですよね。
その他、抹茶系の和洋菓子や柔らかプリンなども、次に続く人気 のスイーツ。そしてなぜか今、じわじわと伸びてきているのが「バウムクーヘン」。ドイツ開催・ワールドカップの影響なのでしょうか、でも密かに「熱い」の です(笑)。
女性だけじゃ、ないんです。
実は、ネット通販で スイーツを購入するのは、女性ばかりではないんです。純然と男性が買っているのではなく、ご主人の名前で奥さんが買っているケースもあるのですが、表記さ れている注文者の性別で見ると、男性比率はとても高く、購入者の50%を超えるのもしばしば。なぜかというと、やはり男性は店頭で、自分が食べたいスイー ツを買うのは恥ずかしいんだとか。でも、ネット通販なら顔が見えない分、いくらでも買えてしまいますからね。スイーツマニアのブログなどを見ていても、男 性の方がかなりくわしくリサーチしてあるサイトを作成したりしていますよね。あの充実度と情熱には、本当にいつも驚かされます。
なので、店 舗さんの思い込み「これは女性向けの商品だから」というのは、あまり偏り過ぎずに考えていった方がいいのではないでしょうか。思い込みでした演出が、意外 と男女差別につながって傷つけたり、失敗したりなんていうことも十分あり得ますから。