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その1:プロに依頼する。
写真ってのは、ホントに難しいんで す。特に食べ物を撮影する場合は、その食材によって撮り方のセオリーもありますし、よりよく見える「演出」も必要になってきます。
パッケージな どをそのまま撮る「物撮り(ぶつどり)」は、慣れればすぐにできるようになりますが、「おいしそう!」と思わせられるような演出をした写真「イメージ撮 り」をするのは、やはり経験が必要になります。
例えば、湯気のたつ演出。普通に器に盛ってそのまま撮ったのでは、湯気はきれいにはあがり ません。ドライアイスを使用したり、背景を黒っぽくして光を当て、湯気が見えやすくしたり、と工夫をします。
すぐに溶けてしまうアイスク リームなどは、本物を使わずに「マッシュポテト」を着色して使ったりもします。
みずみずしさを表現するために、わざと一度水につけてから撮った りもします。
そういう、ちょっとした「テクニック」を、プロはよくわかっています。
また、プロが撮影した写真は、印 刷物などにも対応可能なサイズで撮影できるので、「ネット用」と「パンフレット作成用」などと、別々に撮る必要もなくなります。(普通のデジカメなどで 撮った画像は、印刷物にはサイズが小さすぎて使用出来ないケースが多いです)
「時は金なり」と言います。自信がない場合は、プロに依頼し てお金で解決するのも一つの方法です。ただし、その際は「おまかせ」にせず、あらかじめ自分のイメージに近い参考画像を、しっかり用意するのも忘れないで ください。
「自分のイメージと違うから」という理由で撮り直しを依頼すると、別途費用が発生することがほとんどです。「イメージを伝える」こと も、外注に依頼するうえで一番重要な要素となります。
その2:『努力』と 『学習』で勝つ
撮影の講習会に参加して、劇的にビジュアルを改善し、爆発的に売り上げを伸ばしたお店をご紹介しましょう。
◎ピザハウスロッソ
http://www.rakuten.co.jp/pizza-rosso/
九州は福岡で、オリジナルの宅配ピザを販売しているお店です。
以前は全体的に、発色もイマイチ、構図も・・・という、ちょっと重めで暗い画像ばかりでした。
しかし、講座を受けてから「魅せる」という意味を理解し、そのための技術を習得することができました。しっかりと正しい色の光を当てて、また画面の中に 「赤」「緑」などの演出色を意識的に加えていくことで、より視覚に訴える「おいしそうな」画像を撮影することができるようになりました。
いい写真にしてから、露出の機会も増え、売り上げはうなぎのぼり。
狭かった作業場も増築と改築を行い、今では「作業場の隅に小さなスタジオも設 けた」と楽しそうに店長さんが話していたのがとても印象的でした。
きっか けは、一冊の本から始まりました。
仕事仲間である、伊藤正仁氏が書いた「カメラマンになるな、演出家になれ!」という著書があります。
素人でもこんなにカンタンに、きれいな画像が撮れるようになるテクニックが、実にわかりやすく書いてあります。
上記の「ピザハウスロッソ」さん も、この方の講座を受講して大変身をとげたのです。そして、ロッソさんに続けといわんばかりに、伊藤氏の講座はいつも大人気。彼のおかげで、ネットショッ プの中での「写真の位置づけ」はかなり大きな存在になりました。
素人でも、これだけの写真が撮れるなら、としのぎを削り切磋琢磨することで、 ネットショップの業界は常に向上していきます。一人一人の小さな努力で、全体の底上げに繋がっていけば、こんなに幸せなことはありません。
おいしいだけじゃ、だめなんです。それを本当に、確実に「おいしい」と伝えることができなければ。
そのためにも、写真はとても重要な要素なので す。